
【考察】男女平等を目指すなら、接待行為の全廃が必要になる。【仕事獲得のための接待】
近年、「男女平等」の理念は社会に浸透しつつありますが、ビジネスの世界、特に接待の場においては、まだまだ課題が多く残されています。接待の場に女性を同席させることの是非が議論されていますが、そもそも論として、接待という行為自体が本当に必要なのか、という根本的な問いはどうなのか?ということになる。
接待の場に女性を連れていくことが問題視される背景には、「女性は接待の道具ではない」「(直接的な性的接触はなくとも例えばお酒を注ぐような行為でも)性的な利用だ」という当然の主張があります。
しかし、この議論を進めていくと、「では男性なら接待要員として扱って良いのか」という疑問に行き着きます。男女平等という観点に立てば、特定の性別のみを接待要員とすること自体が不適切であると言わざるを得なくなります。
土日のゴルフに休日出勤で若手社員が参加させられる、というケースは、ある意味「上納」と言えるでしょう。これは、業務時間外の時間や個人の休日を、仕事獲得のための接待に費やしていることを意味します。
このような状況は、若手社員の負担が大きいだけでなく、ワークライフバランスを大きく損なう要因となります。
接待は、取引先との関係を円滑にするための手段として用いられてきましたが、本当に仕事の獲得に繋がっているのか、費用対効果はどうか、という点を改めて見直す必要があるでしょう。
接待に費やす時間や費用を、製品やサービスの質向上、あるいは社員の教育などに投資する方が、長期的に見て企業にとって有益な場合もあるのではないでしょうか。
またそうしたコスト面の話に加えて、男女平等を実現しようとするならば、接待という行為の廃止が議論に上がらないとおかしいことになる。
男女平等は、単に女性の権利を擁護するだけでなく、男性を含む全ての人々がより働きやすく、より人間らしい生活を送るための重要な理念です。接待の廃止は、その実現に向けた大きな一歩となるでしょう。
皆さんはどう思われますか?