全共闘世代が、下の世代にナルシシズムで学園紛争の時代をカッコよさげに語るのが、まず間違い。池田信夫氏は同時代でも(希有な例外的に)逆で、内ゲバ等に至ってそれが悲惨に崩壊する様を、今に通ずるものとしてリアルに語っている。
参照。
漫画家・石坂啓氏は、私より世代が上だが出身高校が同じ。名古屋市立向陽高等学校。ちょうど、浅田彰と同じ世代ですね。ちなみに私は石坂氏の漫画は、10代の頃にも読んだことはない、絵柄は知っているが。
第二の間違いが、80年代、件の浅田彰に代表される。浅田氏は全共闘世代を罵倒して「切ったはったの時代は終わった」と。もっとクールに凶暴なの(=隠れてこそこそ、逃走)がカッコいいんだと。クールに、狂っている奴らが。そこで、スキゾフレニー(分裂病)を持ち出した。分裂病でもないのに、「俺、分裂病だから」と、語る主体が「アート」周辺にもたくさんいた。「俺、何でもすぐ忘れちゃうんだよね」という主体も(これは半分本当だとは思うが。そう唱えているうちに、本当にそうなるという。そして後になって、自らの招いた健忘症を嘆くというパターン)。これを10年代まで、私は現場で見聞きしていた。 結局、前世代の「反省」ではもちろんなく、意匠を好みに合わせて取り替えただけなんですね。だから、ここには切断はない。
参照。