イワシが焦げちゃうよ
森田靖也(旧表記:オマル マン)氏との対談、第83回目。
K「森田さん、こんにちは。レックス・フリードマンのポッドキャスト、いろいろ見ているようですね。あと、自転車でこけたとか、膝はダメージ大丈夫でしょうか?」
「私は、ブライアン・グリーンとの対話を、半分ぐらいまで見ました。」
「「美」についてのそれぞれの言及。」
「全てを物理法則で説明できるというのは、驚きがありますね。フリードマンの言葉は、経験のレベルで、私はより理解できます。」
M「加藤さん、こんにちは。人生、おもいがけないハプニングがありますね。骨は折れてないですが、いったい、これはいったい何なんだろう?と半ば本気で、考えこみました。」
K「自転車の坂の上り途中で、チェーンが外れたと。物理法則で言えば、落下ですね。」
M「とっさの判断で、手で少し受け身をとれて、骨折は回避できました。」
K「チェーンの問題で言えば、外れやすくなっていた、その原因は、摩擦による摩耗でチェーンが伸びていた。ちょうど交換時期だった可能性。」
M「コロナで、1週間まったく乗ってなくて、野ざらしのままで放置していたので、直射日光にさらされて、チェーンが乾燥して、縮んだような気がしています。仕事で使うので、ある日から(そのような状況を鑑みないで)ガシガシ乗るようになって、チェーンがダメになってしまったか。交換時期ですね。」
K「野晒しなら、錆の進行と、再度使用による摩耗と伸びですね。ママチャリですか?」
M「安物のママチャリです。」
K「私はロードバイクなので、伸びたら選択肢は交換ですが、ママチャリなら調整で済むかもしれませんね。」
M「そうなのですね。ロードバイク、高価。いちおうチェーンの脱落後の対処は知っていて、事故後に、自分でチェーンをはめて、帰りました。」
K「的確に時期を見計らって部分部分を交換していかないと、安全を維持することは難しい。私も、力を入れたタイミングで外れ股間を痛打することはあります。しかし、よほどの大転倒でしたね、膝を地面に直撃というのは・・。」
M「グーッとペダルを踏むタイミングで、ゴンっ!と地面に落下した形でした。そのまま倒れ込んで道端に強打。」
K「チェーン脱落後、自分ではめても、原因はチェーンの伸びによるので、また繰り返します。自転車屋に早めに持っていった方が良い。」
M「ありがとうございます。そうですね。」
「Friedmanの動画、どんどん掘っていこうと思ってます。 面白いですね。 ざっと10個くらいしか見てませんが、全体的な印象ですがやはり「意識」が中心課題。それにゲストの興味が反映される。 たとえば「宇宙」とか「物理」とか、「思考」の様式とか。 知的な人たちの興味関心の方向性が、なんとなく分かって勉強になります。」
K「私は違う以下の動画で、フリードマンが「私は実際にセラピストに行ったことはないと思いますが、しかし私は以前は精神科医になりたいと思っていました。」と言っているのに、なるほどと思いました。最初に見たサラ・シーガーとの対話での態度に、そのようなものを私は読み取っていたので。」
M「「シリコン基板の上でも脳みそとおなじ仕組みを実現できる~」みたいな、巷を賑わせているgoogle開発者とは、ずいぶん違いますね。Friedmanはそういうの、嫌いなんじゃないかなと思います。」
K「ちなみにこの動画の対話者とは、フリードマンは柔術のようなことをやっている他の動画もあります。」
M「グリーン教授のように、意識の問題も物理学の発展によりいつかは説明できるようになると。そういうのと、一方で、google開発者のように、「いや技術の発展で一発っしょ」という態度。そのどちらでもない感じがします。物理学者の態度は、 脳みそも臓器で「物」なのだから、いつかは物理的な理論でそのメカニズムの全容が記述できるにきまっているでしょ? ということですね。それはもちろん、そうなんだろうが。」
K「物理法則への還元主義。グリーンは「言ってやった」という表情。あと、「創発」という言葉が前者動画でよく出てきますが、AIで使われる用語のようですね。創発、個の行動によって全体の秩序が規定されること。」
M「グリーン教授の動画は、それこそ、次々に物理理論の発展を説明してますね。対話者を圧倒するような形で。「創発」は、いろんな動画で、出てくるワードでしたね。」
K「AI研究者のフリードマンにとっても、重要な語であるはず。」
M「AI開発者にとっての、重要なキーワードみたいですね。物理還元主義とは違う視点を提供している気がしています。自然界の複雑系のダイナミックスを表現している。Friedmanも工学者ですので、あまり迂闊なことはいわないですけど、 でも彼の発言の端々には、物理還元主義ではあきたらないような、態度は見えますね。 心理学者っぽいこともたまにいうし。」
K「そうですね。」
M「人間の心とか、五感とか、主観とか、そういうのは、どう説明するんだ?という。茂木健一郎も、そうかもしれませんが。」
K「対比的に、グリーンの前のめりな熱い語り方と、フリードマンの「引いた」語り方。」
M「このデミス・ハデスていうAIの専門家の対談が、同じジャンルの人同士で、会話が弾んでいる。フリードマンの態度もが、グリーン教授のそれとは違う。そうですね。グリーン教授のときは、ちょっと引いてますね。」
K「グリーンは物理学者たちの名を列記し、対話相手を圧倒しようとしている。」
M「そうそう。デミス氏との会話では、もっと突っ込んで、AIと権力とか。そういう本音の会話が出ている。そういう距離感なんですよね。Friedman、きっとグリーン教授は暑苦しいと思っている。おそらく。」
K「こちらが見ていても、暑苦しいですもんね。」
M「ちょっとした「いじめ」ですね。」
K「直截に、「暴力的」。」
「数年前ブッラックホールの最初の画像を見た印象を聞かれてグリーン「嫉妬は正しい言葉ではなく、憧れの気持ちです」。」
M「グリーン教授の動画は、最期の方も感じ悪い。フリードマンも丸投げしてて、グリーン教授の個人的な妄想みたいな話をしている。最後は。結論「つまらない」回。」
K「私は物理学者の本質を見るようで、大変興味深い。この焦った語り方は、なんなんだろうなと。サラ・シーガーにも言えたが。」
M「顔つきはゲーテみたいで、かっこいいんですけどねえ。グリーン教授。本読んだことありますよ。超弦理論の本。「すげぇ、プレゼン上手い人だなあ」と感心した記憶。この世のすべてが記述できる!みたいな。万能感が漲っている。90年代あたりまで、その興奮がすごくあったのでしょうね。それは伝わる。」
K「ベストセラーという「エレガントな宇宙」。「超弦理論」「多元宇宙論」とか、私はだいぶ前に世間で話題になった印象。」
M「量子学と、重力の理論が、まったく相反する結果を出してて、みんな途方に暮れていたがそれをうまく解決できる理論として、超弦理論が出てきた。80~90年代にかけて、ボンボン金を投入して、研究されたと。グリーン教授も動画で、その興奮を語っている。」
「Friedmanが白目になって。あん、、あん、、、て感じで聞いている。「バブリー」ですね。」
「やはり、見てみたい。茂木健一郎がフリードマンと対話する姿。上記文脈を踏まえて。」
K「そうですね。是非。」
M「茂木先生、是非!(笑)。」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?