芸術の「格」
彦坂尚嘉氏「多くの人は芸術を鑑賞しているようでいて(その自明性の下に)、白紙(=この世の地獄)を見ているのではないか?」
彦坂尚嘉さんが言う「何万次元」というのは、デジタルで言う「解像度」のことだと思いますね。この場合、数が大きいほど(解像度=格が)「低い」という。勿論、解像度を比喩で使っているんですね。
つまり実際の解像度の高い写真が(必ずしも)芸術的に高いわけではない。例えばレオナルド・ダ・ヴィンチを最高次元として、それと比較して「ピタッとくる感じ」を探している。「低いほど」どんどんぼやけていき、最低次元(何万次元)になると(知覚できない)「白紙」になると。皆はレオナルド・ダ・ヴィンチが見えず、白紙を見ていると。
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