監禁・30年

彦坂尚嘉「ルーブル美術館の一番の華であるルネッサンス期の絵画を見ても、掛かっているのはほとんどがゴミ。」

未来は無い!現代アート(2)
https://www.youtube.com/watch?v=GSXrp9NbIKY

むしろ、「ゴミではない」という錯誤が大きな問題としてあり、代表は日本で私がすぐに思いつくのは、例えば高橋由一ですね。あれを東京藝大や批評家や美術家が、後生大事にして語り継いでいるのを、私は今日まで見てきている。

会田誠展「愛国が止まらない」 / AIDA Makoto "I can’t stop the patriotism"
https://www.youtube.com/watch?v=9Ku1f-bOFCc

この会田氏の独白が生じてくる背景には、私の見方によると、前の私のnote記事でも触れた、’90年代以後の「団塊世代はジャイアン、バブル世代はスネ夫」図式がある。

ISSA@ISSA22498200·7月28日
私も氷河期世代のど真ん中です。確かに苦労の連続でした。新卒の時は、団塊世代の直属上司とバブル世代の先輩がいましたが、団塊世代はジャイアン、バブル世代はスネ夫みたいなものです。いずれにせよ、二度と一緒に仕事したくない連中でした。もちろん、全員が全員そうだとは言いませんけどね。
https://twitter.com/ISSA22498200/status/1420394137908441093

精神分析的に言えば、「主人」である団塊世代の、(政治的にストレートに熱くならないはずの)バブル世代による模倣形態がある。

もっと直截に言えば、今は凋落した「左翼」思想。

それが日本の「現代アート」界に居場所を求め、全体化、長期権力化し、学芸員その他も含め支配構造を形成してきた。

会田誠 ポスター「疫病退散アマビヱ之図」、小説「げいさい」売っております·
8月10日

そういう国でその頃確定されたのが、僕がなんかの縁でやることになった「ART」なので、そりゃここ日本ではいろいろ苦戦もするわい、でも彼の地に行って彼の地に合わすのも癪だぜ…というのが僕の人生の超要約です。
引用ツイート

帝釈10@いいね規制民@taishaku10 · 8月8日
フランス国歌、マジでコレを手を替え品を替え歌ってるだけだからな・・・
https://twitter.com/taishaku10/status/1424351395109490690
https://twitter.com/makotoaida/status/1424753950528442372

会田誠 ポスター「疫病退散アマビヱ之図」、小説「げいさい」売っております·
8月10日

返信先: @makotoaidaさん
要するにART(現代美術)の根底にあるのが「革命は良いことだ」というテーゼです。根本的に日本に合わなそうでしょ? でも/だからそ、オレはここでやるんだよ、ということです。
https://twitter.com/makotoaida/status/1424872469488312325

現代(日本)の美術の、ゴミの制作者の代表は、会田誠。

彦坂尚嘉さんは、この業界=権力構造に「クレーマー」(実際に学芸員・東谷隆司氏は彦坂氏をこのように呼んでいた)としてその一画に座を占めることで、この間美術家としての延命を図っていた。それは私には、「生命力」の高さの証明ではなく、彦坂さんの根っからの精神の卑小さを武器にした、単なる姑息に映っていた。

「革命は良いことだ」という教条的左翼文脈に従えば、所謂「商業的なウケを狙った解説書レベル」では、マルセル・デュシャンが現代美術の代表ということにもなるが、私の分類では実はデュシャンは現代美術の傍流もいい所で、歴史を踏まえて正統と言えるのは、ジャクソン・ポロック、エルズワース・ケリー、ロバート・モリス、ロバート・メープルソープ、マイク・ケリー等。

大部のゴミ箱行きから救出し、これら「正統」を次の時代に持っていくのが、一つには、私の美術家としての課題である。しかしこれは苦難の道であった。私は会田誠のように業界から甘やかされて育ってはいない。あのような裸の王様としては。

[追記] 

そういえば、関係ないですが、ふと思い出しましたが、会田誠が自身の部屋で(千駄木時代)、私は見ていませんが、ティッシュの箱に「加藤豪 殺す」とマジックで戯れに書いていたそうです。一緒に行った妻がそれを見ていたと。

[追記]

私自身があまり意識したことはないが、日本の美術の中で「弥生的人物」と言えば、そういえば、正確な意味では私しかいないんですよね。

会田誠の部屋で、美術についての議論を互いの大学・大学院期にした中で記憶があるのは、私が「源氏物語絵巻」等に肯定的に関心を持つ方向を示すのに対して、会田誠は、「ああいうのは明らかに宮廷の中に、構図やら色彩やらを批評する役割の人物がいてできていて、嫌だ」ということを端的に言っていて、つまり「野蛮」イデオロギーの萌芽を早くから見せていた。

[追記]

靉光は良いと思います。

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