服が人を変え、理想が人生を変える。
「服には人を変える力がある。」
小説「サバイバルウェディング2」の
最後にでてくる宇佐美博人編集長の言葉。
この言葉の意味には、大きく2つある。
ひとつは、こうなりたいという理想さえあれば、それを叶える行動なんていくらでもできるということ。
もうひとつは、「挑戦」を選ぶことで、人生はもっと豊かになり、人間らしく生きる実感が湧いてくるということ。
ディオール・オムのデザイナー、エディ・スリマンは、洋服で人々の理想を大きく生んだ。
彼がデザイナーとして抜擢された当時のメンズファッションは、ストリートカルチャーやヒップホップが全盛期。
ファッションもルーズなサイズ感が主流だった。
しかし、あえてロックを根底にした超スリムなファッションをコレクションで発表し、当時の流行に逆らったのだ。
こんなの間違っている、デニムもスーツも細すぎて誰も着れないのでは?そう思われていた。
ところが、結果は大成功。
それどころか他のブランドもこぞってマネをするようになり、街の景色を一変させたのだ。
つまり何が言いたいのかというと、
「『流行』や『できること』よりも『理想』の方が人の行動を何倍も変える効力がある」ということだ。
人はやりたいって思った瞬間、変わることができる。
その「やりたいこと」が、明確でないからこそ行動に起こすことができないのだ。
やりたいことに自信がないから挑戦できないのだ。
実際、今の私がそうだ。
確固たる根拠のもとにある自信が、
全くと言っていいほど湧き上がってこないからこそ、自分の人生に二の足踏んでしまい、決めかねている。
しかし結局は、こうなりたいという理想が、自分の心を突き動かし、自分自身をワクワクさせ、結果として自分の人生を大きく変えるということにこの本を通して気づかされた。
あなたの思い描く理想が、いつかあなたの人生を大きく変えるかもしれない。