10 years

まいどです!(今回からこの挨拶で行こうかな)
いつもアンジュルムのことばかり書いていますが、今回も例外ではありません。
スマイレージというグループがハロー!プロジェクトに誕生したのは、2009年のことですので、かれこれ15年前のことです。日本では政権交代で当時の民主党政権が誕生し、アメリカではあのマイケル・ジャクソン氏が死去した、そんな年です。
その5年後、突如グループ名を改名するという発表があり、私もずいぶん戸惑ったものです。2014年といえば、モーニング娘。に初めて西暦の「’14」という数字が付いた年でもあります。以後、年が変わるごとにグループ名も’15、’16、’17…となっていくので、カラオケでの検索に手間取るんですよね。(⇦そもそも歌うなよって話ですが)
スマイレージという名前は、スマイルがマイレージのようにどんどん貯まるように、あるいはスマイルの世代という願いやコンセプトが込められており、いい名前を付けたものだと感心していました。それなのになぜ改名なの?という悲しい思いしかありませんでした。
改名後のグループ名は「アンジュルム」。は?言いにくいんですけど、馴染めないんですけど、変わりすぎなんですけど…おまけに改名直前に3期メンバーも加入し、4人で始まったスマイレージが9人に大増殖(言い方悪いけど)してしまい、どうなるの?と戸惑ったものです。
そして改名後初めてのシングル曲、それが今ではアンジュルムの一丁目一番地的な存在となった「大器晩成」です。

この曲を聴いた私は、それまでのモヤモヤした気持ちが全部吹っ飛びました。
MVでは加入したばかりの3期メンバーを前面に押し出していて、グループの刷新感を強調しています。「3期の3人 with スマイレージ」という印象もまだ残ってはいるものの、中島卓偉氏のキャッチーな曲が何度でも聴きたくなるように作られています。
しかし私は「大器晩成」と同時発売のシングル曲「乙女の逆襲」こそ、アンジュルムの出発点、始発駅だと思っています。

初期メンバーも2期メンバーも3期メンバーも、全員が純白一色の衣装。この9人でこれから突き進むんだ!という決意の表れであり、それまで多少不遇な面もあったスマイレージが、改名によって文字通り「逆襲」するんだという覚悟をひしひしと感じました。
しかしこの体制も長くはなく、やがてメンバーの卒業と加入が繰り返されることになります。
2015年の秋ツアーでまろ(かにょん=福田花音さん)が卒業しました。この卒業コンサート(卒コン)は、当時のハロプロ研修生が何人か選抜で帯同しており、始まる前の円陣には、いっちゃん(一岡怜奈さん)、かえでぃー(加賀楓さん)、まえここ(前田こころさん)といった、後にハロプロのグループで活躍することになるメンバー、そして新たに加入した現在のリーダー・かみこ(上國料萌衣さん)も加わっていました。
かみこはこの日はお披露目だけで、初パフォーマンスは大晦日のカウコン(カウントダウンコンサート)でした。この日はかみこのいわば「初陣」でもあり、モーニング娘。’14の鞘師里保さんの卒業でもあったから、今思えばなかなかエモい1日ですよね。
(ちなみに以後のアンジュルムの卒コンでは、研修生の帯同はなく、今のところまろの卒コンが最後となっています。)
翌2016年には、めいめい(田村芽実さん)が春ツアーをもって卒業します。個人的な話ですが、私はこの時の卒コン「九位一体」が、いまだにアンジュルム史上最高の卒コンだと思っています。独特の存在感を発揮していためいめいは、ミュージカル女優への転身を目指し、実際にミュージカル、舞台、そしてNHKの朝ドラにも出演しています。そしてめいめいと入れ替わりで加入してきたのが、今ではME:Iのリーダーとなって活躍しているかっさー(笠原桃奈さん)です。5月のハロプロ研修生の実力診断テストでベストパフォーマンス賞を勝ち取り、すぐさまアンジュルムに加入、夏のハロコンで即パフォーマンスという、中学1年生(当時)にはなかなかしんどい(であろう)展開で活動が始まりました。
休養中だった3期メンバーのあいあい(相川茉穂さん)が脱退するという悲しいこともありましたが、実はめいめい以降、次の卒コン開催までなんと3年の時間がありました。2019年6月、初期メンバーであり、スマイレージ時代からのリーダー・あやちょ(和田彩花さん)の卒コンです。私は実はこの日、日本武道館まで行きました。人生初の武道館、初の卒コンでした。
リーダーの卒業は、少なからずとも後輩メンバーへの影響があったのか、今度はおよそ3ヶ月ごとに卒コンが開催されるという、異例の事態となります。6月のあやちょ、9月のりなぷ(勝田里奈さん)、12月のかななん(中西香菜さん)と、立て続けでした。さすがにこの時期は精神的にもだいぶ参っていました。そして年が明けて2020年3月、むろたん(室田瑞希さん)の卒コンは新型コロナの影響で無観客でした。むろたんに先を譲る形となったふなちゃん(船木結さん)は、暮れの12月に卒業しました。1年半で5人(はち=太田遥香さんの活動終了も含めると6人)がアンジュルムを去っていきました。この間にりんりん(橋迫鈴さん)や三色団子(川名凛さん、為永幸音さん、松本わかなさん)が加入したので、グループもだいぶ様変わりしてきました。
2021年は年末にかっさーが卒業し、ぺい(平山遊季さん)が加入しましたが、前年までがあまりにも慌ただしかったので、比較的落ち着いた感はあるものの、私の推しだったかっさーの卒コンに行けなかったのは、今でも悔やまれます。(コロナの影響がまだあったので、遠征を躊躇していた)
そして1年空けて2023年6月から、また卒業ラッシュとなります。あやちょ卒業後に2代目リーダーとしてグループを文字通り引っ張った2期メンバーのたけちゃん(竹内朱莉さん)が卒業し、リーダーはかみこが引き継ぎました。かみこの先輩にあたるりかこ(佐々木莉佳子さん)、かっさーのおよそ1年後に加入したかわむ(川村文乃さん)がリーダーを支える形となり、これは磐石のトロイカ体制だなと思っていた矢先、今年6月にはただ一人残った3期メンバーであり、最後にスマイレージに加入したりかこが、11月にはサブリーダーかわむがそれぞれ卒業し、トロイカ体制は呆気なく終わってしまいました。
そして12月。アンジュルムに改名して10年という節目を迎え、リーダーのかみこまでもが卒業を発表しました。

困惑した改名から10年、激動すぎる10年でしたが、前述の通りに加入と卒業を繰り返し、過去のツアータイトルのように「輪廻転生」しながら「十人十色」(メンバーが10人でない時期もあるけど)の個性を存分に発揮して行くのが、アンジュルムの最大の魅力であり、どのような変化が起こっても、そこには常に大きな愛が存在し続けます。みんな(多分)嫌になって卒業(脱退)したのではない、アンジュルムで愛を受け取り、育み、心に抱えて旅立って行くのだと思います。
卒業は寂しいけど、その後の展開からも目が離せません。
ところで今回のタイトル「10 years」は、渡辺美里さんの名曲から拝借しました。
若い人はあまり知らないでしょう。しかしとてもいい歌で、アンジュルム改名10年の日に真っ先に浮かびました。

皆さんも「あれから10年」に、充実や成長や幸福の日々もあれば、時には後悔や失敗や挫折も経験してきたと思います。そして「この先10年」に夢や希望を見いだすこともあれば、もしかしたら悲観や困難もあるかもしれません。
だけど生きていきましょう!
生きることこそ、人は人としての価値があるから。
最後はアンジュルムとかけ離れてしまいましたね。すみません。

ではまたいつか…