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Here is my progress (or whatever:-l)

2021年ももうすぐ終わり。朝目が覚めても、寒すぎて起きられない季節になった。

今年4月 大学を卒業し働き始めた。働くなんて無理だ!と思っていた僕だけど、なんとか、なんとか生活を保てているみたい。とは言っても、仕事でコレを達成したい!アレがしたい!なんて熱い想いはあまりなく、とりあえず社会に馴染もうなんて考え方で生きている。この一年はまず生存してみる。変化を起こすのは息継ぎが出来てから。それで十分だと思う。

会社に入社したものの、”うちで踊ろう情勢”のため在宅勤務が週4日。上司や先輩との距離感に悩んでいた。分からないことがあり過ぎて...でも分からないって言っていいのかすら分からない。秋頃から徐々に先輩や会社の方と色々な業務をこなすうちに、会社に所属している感が出てきて気持ちも安定してきた。また社内の人と話す機会も増えて、話すという行為が自分の中で安心感や満足感を得られるものだと分かった。

部の人と少人数ながら飲みに行けたのも嬉しかった。普段は業務に関わる話しかできないから、何が好きか、休日どんなことをするのか、そんな他愛のない話を聞けたのがなんだか夢のようだった。コロナ前は当たり前だったのに。どこに行ってしまったの、当たり前は?

もちろん人間なので働く事対する気持ちにもムラがある。会社に行きたくない日、f**k しか言いたくない日、誰とも喋りたくない日だってある。こういうのが繰り返し続いてくのかと思うと人間って大変だなぁとも思うけど、お金を貰えて、休日はちょこちょこ遊べて、楽ではないけど凸凹のある日が当たり前に続いていくことは幸せなことでもあるんじゃないかと思い続けて今に至る。
念のため転職エージェントは会員登録済、スマホにアプリ忍ばせてある。

恋人と出会って約2年が過ぎた。
パートナーとの電話の回数は学生だった1年前よりめっきり減ってしまい、週1,2回各30分程。
毎週決まった時間に話すのではなく、会いたいなと思った時にimessageを飛ばして、「暇なら電話しようよ」と連絡を取る。

まだまだ例のvirusのせいで、彼とは会えない。会えない事も辛いけれど、見通しが全くたたないのが苦しさの本質かと考えている。外国人入国制限は現に効力があるし、日本人ですら上陸拒否対象になる事だって今の情勢と政治を見ていると可能性は低くない。
去年の今頃は、「”家族”や”大切な人”と家で過ごそう。」というキャッチコピーのコマーシャルが自分の心を突き刺すようで辛かった。どんなテレビをつけても、大切な人=近くにいる方程式とその幸せを噛み締めよう、的なメッセージがセットで、自分はその中から漏れていて、1人になったようだった。

今年も相変わらずそんな感じのメッセージをテレビは伝えているけど、まぁ去年ほど打ちひしがれることも無くなった。仕事に忙殺されたり、お給料でやってみたいことを考えたり、緊急事態が出ていた以前より友達にも会える事が増えたからと思う。

パートナーとの会話の終わりは I miss you!hopefully we can see each other soonがお決まりで、このHOPEFULLYがなんだか僕を寂しくさせる。hopefullyと言ってからもう2年が経っちゃうよ?って。
でもそんな事を彼に伝えても変わらないし、心細いのは一緒だから飲み込んで I hope so too! と伝える。
それで寂しくなった時、彼から貰った手紙を見返す。

「こんにちは、イケメン。
この手紙は短いけど、さようならじゃない。
わたしたちはまたすぐ会えます。またねだけ!」

彼と最後に対面で会えていた時にもらった3行の手紙。
僕のために日本語で書いてくれた。読むたびに今までのことを思い出していつも涙が止まらなくなる。
一緒にカレーを作ったこと、就寝前にNetflixを見てた時間、彼の家族に初めて会ったドキドキの日、寝る時必ず手を繋ぐのに暑すぎて3分で手を離してしまう事。全部鮮明に覚えてる。泣き晴らしてスッキリして、もうちょっとがんばろうと思える。クリスマスプレゼントを彼へ先週送った。早く届くといいな。

そういえば、東京でパートナーシップ制度が2022年に施行されるとのニュースを見た。やったね!早速インスタにあげると、オランダ人の友人からabout time!(やっとだね!)という返信がきた。

彼には初対面で僕がゲイであることを話した。初対面で話したのは彼だけ。しかもシスジェンダーでヘテロセクシャルを自認している男性。

実はシスジェンダーヘテロセクシャル男性にカミングアウトをする事にすこし抵抗がある。属性で決め付けてしまうのは本当に申し訳ないと思いつつ、シスヘテロ男性という属性はhomosocialな環境に近しく、homophobia(同性愛嫌悪)が生み出されやすい属性だと僕は感じることが多い。(誤解なく伝えたいのは、シスヘテロ男性を批判したいのではなくて、今の社会構造(男性優位に進んでしまっている政治や組織etc..)やそれに基づいた現在のジェンダー規範では気付かないうちに、homophobicになっている可能性があるという話。) 

社会で理想とされる”男性らしさが優位なコミュニティ”にこれまで馴染めなかったゲイ男性として生きてきた自分のこれまでの体験があって、もし同性愛者の自分に対して否定的な事を言われたらどうしようとか頭の中で考えてしまうから、苦手なのだと思う。

彼にカミングアウトできたのは、もう彼が小学生の頃にはオランダには同性婚が法制化されていた事が大きい。いわゆる、”当たり前に選択肢がある環境で育ってきた”、という事実に安心感を覚えたからだ。だから、嫌悪感とかないだろうな〜という希望がすごく強かった。(でもこれは結果論だから言える事だし、偶然かも知らんので、人には人の乳酸菌、人には人のカミングアウトを心の隅に置いておいてほしい。お兄さんとの約束な!)

やっぱり、ジェンダー平等の達成、同性婚法制化されてほしいなぁ〜、毎回noteの締めくくりは「まじで愛する人と暮らさせてくれよな〜」という願いで締めてしまうけど、今年もその願いをここに書いておきましょう。叶った時に、嬉しくて飛び跳ねられるように。

さて皆さんはどんな一年でしたでしょうか。人生は色々ありますが、私たちはここまで生き抜いただけで偉い。 

時々休んで、時々本気出して、時々ハッピーになって、時々悲しいみたいな感じで2022年も進んでいくのかなと考えてます。

それでは、どうぞ良いお年をお迎えください。

shun



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