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行きたい場所に、会いたい人に。

・アイデンティティの話

何から書けばいいんだろう。アメリカで過ごす事、はや一か月。一か月も経つとだいぶ慣れてくる。

異文化体験というより、もはや生活の域に来ていて、炊事洗濯、勉強、遊び、就活に追われ、全部吸収して追い越していくゼ!という心持ちから寂しさやホームシックは今のところさほど感じていない。寂しくなったら、ソーシャルに人と会う事や話すことを心掛けているのもある。一人の時間は必要、けれど孤独になってはだめだよと自分の中で決めている。困ったときは沢山人に愛を分けてもらう事も生きるためには必要なんだよ。そして逆の立場になった時、自分が人の癒しになるんだよ。これは前回のnoteで気づいたこと。

さて、生活は順調か?と聞かれれば、半分イエスで半分ノー。楽しいけど、日々失敗と成功の繰り返し、落ち込んで、舞い上がって。

学習面に関しては、やっぱりアカデミックな英語についていくのが難しいと感じる。僕はいわゆる語学履修生ではなく正規の交換プログラムで大学に来ているため、正規学生と同じ授業を履修している。英語「で」専門的なモノを学ぶのは極めてハード。

ほぼ毎日課題があるし、リーディングの宿題は多い時で100p以上あるし、来週までの課題図書エッセイもある。英語が母国語ではないため読む手はしょっちゅう止まるし、学術専門用語 が展開されるリーディングは複雑で言葉の意味がわかっていても理解できない事も多い。

後は、日本との授業の文化が違う。日本は主に大講堂で教授が予め用意された答えを指導するという毛色が強いけど、アメリカはあくまで教授はファシリテーター、メンターのような存在で、授業理解は生徒主体。ディスカッションを通して自分たちで結論を導いていく。

授業中のディスカッションはリーディングの宿題を元に行われるのだけど、ついていけなくて理解できないし、全く発言できなくて悔しくて涙を浮かべる日もある。でも授業を理解できたときはとびきり嬉しい。(分からないときは友達に聞いたり、教授に質問したりして何とか勉強にくらいついてます!)

こっちの大学で取っている授業は、Ethic studies, Racism や Identity Studies などの社会学系・教養学。日本での専攻は開発学なのだけど、開発学というものはかなり学際的な領域の学問なので、わりかし広い分野を今も学んでいる途中。興味、好きなものを絞るのが得意ではないという性格も起因している。

Identity studiesはジェンダー、人種、性的指向、ルーツアイデンティティなどを勉強する。移民大国アメリカという多様な歴史背景をもった国ならではの授業。

よく分からないけど、初回授業の自己紹介でカミングアウトをするという初っ端からインパクトのある事をした。たぶん一生忘れない。

もちろん強制的ではなくて”If you feel uncomfortable to say your identity, you don’t need to say.”と言われていた。

教授の目的は、多様性とアイデンティティを学ぶ際にお互いに尊重した発言を生徒に心がけさせるためなんだろう。目で見て分かる人種に関しては、まだ発言の配慮などをしやすいけれど、内なるアイデンティティ;ジェンダーや宗教は発言を通して知らずにひとを傷つけてしまうこともある。お互いのバックグラウンドの尊重と自分が安心だと思える場所がこの授業では必須事項なんだろうな。

当時、現地で知り合ったばかり日本人留学生と授業を受けていた。僕がゲイだと知って驚いたのか気になっていたけれど、翌日彼と会ったら何事もなくケロッとしてて、今もそんな感じ。

その授業で今でもたまに自分のセクシャリティをアメリカ人クラスメイトに話す機会がある。その度に、彼らから”Thank you for sharing your story!” “It was nice to talk to you”と笑顔で声をかけてもらえるとすごく嬉しい。自然とこういう言葉を人にかけられるのは本当に素敵だと思う。

自分のアイデンティティを人に伝えるのは難しい。どう思われるかも分からないし。けれど僕のセクシャルアイデンティティは誇れるものだよ。僕の周りにいる人のおかげだったり、アメリカという自由な風土がそう思わせてくれるのかもしれない。

・ゲイの人に会いたい!

これはアメリカに来てたらずっとしてみたかったこと。日本を離れる前からずっと考えていた。

会い方は簡単、デートアプリを入れて、日にちを決めるだけ。そして先週会ってきた。僕が留学生で英語でのコミュニケーションは完璧にはできないとプロフィールに書いていた上でマッチングをしたから、その面に関して寛容な人だろうしなんとなく優しそうだし、怖いなぁみたいな感情はなかった。日本にも旅行で訪れたことがあるらしい。(でも海外でのリアルは、危険も伴うだろうから慎重に!ご利用は計画的に。です!)

大学近くのサンドウィッチ屋さんで待ち合わせ。オンラインで会う事に慣れてしまったこの頃、緊張しない。

「Hi~ How are you~~~~!!! 」

というお決まりの挨拶を交わして、韓国料理のお店でランチ。そこでは、アメリカ、日本の文化、英語を教えてもらったり留学について喋った。

その後は、タピオカを飲みながら土曜日で人のいないキャンパスを散歩。ついに彼は切り出してきた。

「日本ではどうやって会うの?」 
—アプリ使ったり、Twitterとかで会えるよ!

「カミングアウトはしてる?」
—親しい人にはしてるけど、家族にはしてない...

「恋人はいるの?欲しい?タイプは?」
—いなくてもいいんだけど、付き合った事ないし欲しいなぁ〜。優しくて、愛のある人かな。。。顔のタイプはそんなない!

「結婚とかしたい?子どもは?」
—できたらしたいけどまだ学生だし分かんない。等々。

彼は結婚したいし、子どもも2人欲しいと言っていた。同性婚という選択肢があるだけで認識は違うんかなぁ。。漠然とだけど結婚するなら日本でしたいなぁと思ったヨ。治安とか、言語とか食べ物とかは日本に慣れているし。

初めての海外リアルは色々話せたので良かった。その後なぜか分からないけど、その人の友達2人と合流してボードゲームカフェに行き、映画を見に行った。

こ、これがアメリカンスタイルの友達作り!?と驚いたけど、海外の人は割と友達の友達を会わせる事をカジュアルに行う気がする。友達の友達の車で出かけたり、共通の友人同士で遊んだり、バーに行く事もしばしば。みんなフレンドリーですぐ仲良くなれるし、宿題のわからない所を相談できたり、英語を教えてくれたりするので本当にありがたい。

知らんうちに友達が増えるのはとっても嬉しい事だけど、最初はびっくりしたよ。チャンチャン。

・美しい町。

最後に写真でも。田舎の小さい町だけど、自然に囲まれた素敵な町です。基本的には安全な町です。ただ、軽犯罪が多く、夜の繁華街を1人で歩くのは危険なので夜は出歩けません。深夜に出歩ける日本は安全なのだと感じます。

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湖。土日は泳いでいる地元の方でいっぱいになります。

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American BBQ festival 。友達とシェアして食べたよ!

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BBQフェスで買ったドデカレモネード!

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アートタウンとしても有名で繁華街の至る所にアート作品があります。

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気球レース!朝の4時にレースが始まるので起きるのが大変だったのと、砂漠気候のため朝晩と昼の寒暖差が激しくブルブル震えながら見ていました。でも早起きする価値があるくらい、たくさんの気球が空に浮かぶ姿は圧巻です。

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ブラジル人の友達に連れられて、バー&クラブへ。アメリカに来て初めてのお酒で気分上々でした!ビリヤードで初対面の友達とも仲良くなれました!ビール3杯も飲んじゃった🤤🤤

最近の近況でした!載せきれない写真はギャラリーにあげるかもです

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