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擬音の疑問

こんにちはこんばんは。あと、おはよう。
突然ですが、皆さんは普段当たり前のように擬音語や擬態語をなんの疑問も持たずに使っていますよね。
僕は、その当たり前に使われている(※1)擬音(態)語に疑問を持ち、悶々としています。日々、ね。本当に、毎日寝る前も目がギンギンになりながらずっとそのことで悶々と。
で!今日は、そんな僕の疑問を、悶々疑問モンスターをみんなと共有していくよ〜〜!!!

(※1)うるせー細けぇ奴らが「擬音語と擬態語の違いもわからないんですか?」とか言ってきそうなので一応どっちも書いておきますが僕は擬音の方がリズム良いと思います

ケース1:「胃がキリキリ」

皆さんは、お腹が痛い時によく「胃がキリキリするー」と言いますよね。
でも、それおかしくないですか?
本当に胃、キリキリしてます?よーく耳を当てて聴いてみてください。

聴こえました?

絶対キリキリなんて言ってませんよね。
胃、「シビシビ」言ってません?
もしくは「ブミブミ」言ってませんか?
ブミブミはかなり内側から腫れてる感じがしますね。
でも、「キリキリ」ではなく「シビシビ」ではないですか?

ね?適当に言葉使ってますよね。
この調子でどんどん行きましょう。

ケース2:「ガブ飲み」

続いての罪はこちら、「ガブ飲み」
一気飲みしてる時によくこの表現を使いますね。
でも僕は「ガブガブ」なんて言いながら飲んだことはありません。 
断言します。絶対に言ってません。
では、なんと言っているでしょうか。
耳を澄ましてみました________。
「トムトムトムトム...トムッ...トムトム..」

「トムトム」 

でした。
つまり「トム飲み」です。皆さんも使っていきましょう。

例:「ジュースをトム飲みしすぎて胃がシビシビする。」
コンボで使えたら擬音マスターです。

ケース3:「ザワザワ」

これに関しては僕もちょっと自信がないです。理由は後で述べます。
人がいっぱい居てうるさい時、「ザワザワ」していますか?もっと正確に聞き取ると「ガイェガイェ」ではないですか?
と、言いたかったのですが「ガヤガヤ」がありますし、元々が不定形なので一概にこれが合っている、とは言えませんね。
世の中を変えるためにはこういう失敗もつきものです。(今まで使っていた擬音が変われば世の中が変わります。これは革命です。)
切り替えて次、行きましょう。

ケース4:「ピリピリ」「ヒリヒリ」

辛いもの食べると舌が痛くなりますよね。それでも辛いものってクセになってやめられないですよね〜。
そんな辛いものを食べた時の表現、正しいですか?
口に辛い食べ物を入れた時、本当に「ピリピリ」して、その後しばらく「ヒリヒリ」しますか?
辛いものが口に入ってきたときは「ピリピリ」なんて生易しいものじゃないですよね。
口内に刺激を突き刺して暴れ回る音、それは「キリキリ」してませんか?
(思わぬ伏線回収ですね、、、)
「キッ!」と刺して「リ...」と離れたかと思うとまたすぐに「キッ!!!」と刺す、これの繰り返しですよね。
もしくはつねるような痛みを表現するために「キピキチ」かと思います。
顔を歪ませながら無声音だけで発音するように「キピ...キチ...」と言ってみてください。めっちゃ痛そうじゃないですか?

辛さの程度にもよりますが「ピ」なんて可愛い表現ではないと思います。
そして「ピリピリ」の相棒、「ヒリヒリ」もそうです。残った痛みってそんなリズム良く来ますか?
広がるように来ませんか?
ということで僕が「ヒリヒリ」の代わりに提案する擬態語は「ヒュワー」です。
広がってる感じ、でてませんか?

例:「キリ辛ラーメンを食べたらお腹を壊した。シビシビする」

ちゃんとついてきていますか?
これからは当たり前のようにこの表現を使っていきましょう。ちなみに僕は使っています。

ケース5:「ユラユラ」

続いては「ユラユラ」
これは惜しいです。
落ち着いた表現に「ラ」はちょっと強すぎですね。
ここは思い切って「マインマイン」にしてみましょう。
音の数が増えるというイレギュラーな変化ですが、「マイン...マイン......」(ここでは「ン」を消え入るように発音しましょう)
と実体を感じさせない表現になり、揺れている感じが良く出たと思います。
できれば「マインマインマインマイン...」と催眠にかけるように、ずっと聴き続けていると精神が気持ち悪くなるような言い方がベストです。

ケース6:「ピカピカ」

光源、特に電灯などを見た時「ピカピカ」と言いませんか?
僕はそれを疑問に思いました。
確かに、電灯が点いた瞬間は「ピカッ!」だと僕も思います。
しかしっ!本当に明るい間ずっと「ピカピカ」していますか?そんなうるさい表現に僕は聴こえませんでした。
僕が提案するのは「ヒリヒリ」です。
そう、辛いもので皆さんが使っていた「ヒリヒリ」です!
「ヒリヒリヒリヒリヒリヒリヒリヒリ......」といった感じです。
少し光のゆらめきと、静かにつきつづけている灯りは「ヒリヒリ」という表現がベストだと思います。

例:「部屋を電灯がヒリヒリ照らしている。」
今まで使われていなかったのに、そんなに違和感ないですね。明日から使ってください。

ケース7:「ジリジリ」

これからの季節、外あっついですよね。
なんなら今もたまにめっちゃ暑い日ありますよね。
そんな時「日がジリジリ照ってる」といってる人、また、暑い表現に「ジリジリ」を使う人をよく見かけます。
でもこの「ジリジリ」
なんで生まれたのか考えてみました。
恐らくですが「トースター」です。
トースターが「ジリジリ」音を鳴らしながら加熱します。今の新しい製品はなるのか分かりません。でも昔から使っている人は馴染み深いのではないでしょうか。
トースターでパンが焼けるのをじっと待つ、そんな経験が皆さんの幼少期にもありませんでしたか?
ジリジリと音のなるトースター、赤く光るトースター。近づいた顔は少しずつ熱くなる。
それが転じて「ジリジリは暑い」という意識に至ったのではないかと僕は思いました。
でも僕は、熱に感じられる音は無いように思います。
「ふぉんふぉん...ふおんふおん......」

「ふおんふおん」......!

きっと暑い時は内側から蒸れるように、空気が広がるように「ふおんふおん」と広がっていませんか?
これからは「ふおんふおん」を積極的に使っていきましょう!
(言いにくいので今回は変えなくても良いです。)

ケースおまけ:「足が痛い時」


長時間立ち続けていると足が疲れますよね。
こういう時どういう表現をすればいいのでしょうか。
もちろん今回も音、感覚に忠実な表現を考えてみます。
骨が擦れる、軟骨が軽減する、、身体の中の液体も圧縮されて、、、

「ギミギミ」

疲れた足って「ギミギミ」してますね。

例:「足が疲れてギミギミする」
ここまでずっと立ちながらこの記事を読んでいた人たちも足が「ギミギミ」しているのでは?
お疲れ様です。そしてここまで読んでくださりありがとうございます。


あとがき
これ以外にもおかしな表現は沢山あります。車の「ブーブー」とか納得いってません。そんなふうに皆さんも「当たり前」に疑問を持ってみるのもいいと思います。
他にもこんな表現は納得いかない!と思ったら勝手に変えて自分だけでも使っていきましょう。自分だけの表現が大多数になったらワクワクしませんか?

僕は今回、ケースごとに説明するとき、分かりにくくならないようにそこで使われている擬音(態)語以外の表現を出さないようにしました。その結果、文章がなんとなくポエミーになってしまいました。
この記事を書いて新しい発見は
「擬音語や擬態語をなくすと、文がポエミーになる」
でした。

それだけです。それでは


さようなら〜〜

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