忘れられた巨人
カズオイシグロさんの本。
わたしを離さないでに続いて2冊目。
不思議な世界観。
特に説明もなく始まる未知の世界。自ら入り込んだからにはついて行くしかない。必死でしがみついて、手がかりを探して、その向こうには素晴らしい世界がある。
っていうのが、カズオイシグロさんの世界の印象。
老夫婦の、最後の壮大な冒険。
なにを思い出しても、2人の思いは変わらない。
2人の関係性がとても素敵だったな。
おばあさんのことをおじいさんが「お姫様」って呼んでるのがすごく好きだった。
最後は2人で暮らせたのかそうじゃないのか、わからないけど、なんだかどちらにしても2人は幸せに暮らせる気がする。離れてたとしても、もう心はずっと一緒なんだと思う。
出会えていたならそれはそれで何を思い出していたとしてもまた同じように、お互い思いやって行きて行くんだろうな。
すごく素敵な物語だったけど、最後まで読み終わるまで2回挫折して三度目の挑戦だった。2回とも戦士たちに出会って少したったくらいでちょっとずつ離れてしまったり、、、
でも、わたし的にこのタイミングでよかった!っていうタイミングで最後まで読むことができた。
これも全て巡り合わせなのかもしれないね、素敵。
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