大学院生を守ってほしい

今、コロナの感染拡大が深刻化している中、多くの大学が授業開始を延期にしたり、オンライン化することによって対応している。しかし、大学が考慮しているのは”学部生”だけであり、大学院生は通常通り研究室に通っている人が多いのが現状だ。特に、生物を扱う研究室の人間は、登校することを余儀なくされる。

なぜ大学院は休みにならないのか。主な理由は、教授が一番大切にしているものは「生徒」ではなく「研究」であるからだと思う。一時でも研究をストップさせてしまえば、研究がダメになってしまうことがあるだろう。特に、前述したとおり、生物を扱うような実験をしている場合、研究室を封鎖してしまうと、実験動物が死ぬ。それはすなわち、研究も死んでしまうこと同義である。筆者の所属している研究室はマウスを扱っているのだが、コロナの感染拡大などおかまいなく毎日研究室にいってマウスの世話をしている。教授曰く、今マウスの世話をやめてしまうと今後研究ができなくなるため、最低限世話をしに行く必要がある、とのことである。

わかる。マウスが死んでしまったら、研究できなくなる、卒論修論書けなくなる、また一から系統を作り上げるのが大変、わかる。しかし、今はそんなことを言っている場合なのだろうか。教授の仕事は研究、確かにそれはそうだが、生徒を守ることも教授の仕事なのではないだろうか?生徒の命よりもマウスの命のほうが大事なのか?

お願いだから研究室を封鎖してほしい。今はマウスがーとか研究が-とか言っている場合ではない。命を守ることを最優先に考慮すべきである。大学院生は、弱い立場の人間であり、教授に逆らうことはできない。逆らったら最後、教授に目をつけられ、今後研究室での立場がなくなる。つまり、教授、または研究室を統括している組織が「研究室封鎖」を行うべきなのだ。いくら登校を自粛しろと上の組織が呼び掛けても教授は研究が命なのだから、研究室を封鎖にするわけがない。ここは、上層部がきちんと命令し、研究室を封鎖すべきだ。

研究室を持っている教授、そして研究室を統括している組織の皆さん、どうか、大学院生の命を守ってください。



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