暇は人を殺す

先週の木曜から宿直でずっと勤務先で拘束されている。めちゃくちゃ暇だ。

スクールって言葉の語源は暇からきているというのは有名な話であるし、古代から農作が発展していき一日の働く時間が減った結果考える時間が増え、要は暇な時間ができた結果哲が学生まれたと世界史で習った。
時間ができると何かをしたがる習性が昔から人にはあって、何もしないができない生き物なのだなと思った。

一緒に宿直についている後輩がいるのだが、スマホを構っている姿しかみない。
かく言う自分もiPhoneのスクリーンタイムを見たら1日8時間もスマホを使っていると表示されていてギョッとした。
もし古代からスマホがあったとしたら暇からスクールではなくスマホになっていたかもしれない。と、暇すぎてどうでもいいことを考えている。

何日も家を離れていると家にいる時間が夢のような気がして、宿直についている今のほうが現実なのではないかと錯覚してしまう。
というのも家と宿直中ではあまりにはギャップがありすぎる。
家では仕事が終わったら子どもを園まで迎えに行って、家に帰ったら風呂に入れて上がったら着替えさせて、ご飯を食べさせて、寝るまでの少しの時間を遊んで、寝かしつける。
寝かしつけるまで息つぎなしのクーロルをしているようなもので、気がついたら9時を回っている。
宿直中はほんとうに何もすることがない。時間になったらご飯を食べて、次の食事の時間までスマホをいじって時間をつぶす。
家にいるよりずっと楽だけど、死んでいるみたいだと思った。
家では子どもの相手をしているときはスマホを触らないようにしているため、ずっとスマホいじりてぇ〜って思っているのだが、いざ時間ができて宿直につくとスマホをいじっても全然おもしろくない(といっても8時間も使用していたのだが)

あれだけ欲しかった暇も、手に入って時間ができても何も充実したと感じない。
かといって振り返って家での時間が充実していたのか、と思うと素直に頷けない。
ただ確かに思っていることが一つだけある。

1秒でも早く家に帰りたい

いいなと思ったら応援しよう!