『初代校長 金子堅太郎著作集<第三集>』(日本大学精神文化研究所)

この手の本をブログにあげる方を、ほとんど見たことがありません。
そんな類の一冊。

「余が常に青年に告ぐる處世訓」

本書は、2017・2・22に読了した一冊(全406頁)。
金子堅太郎が、日本大学と何の関係があるの、という方が大半だと思います。あるいは、ボアソナードと対にして歴史に登場人物として暗記されているのが関の山でしょう。
少なくとも、日本大学関係者(校友含む)は、関係あることを知っておいていただきたいと思います。
タイトルにもありますように、日本大学の前身である日本法律学校の初代校長であります。
本書は、富山大学図書館(五福キャンパス)に所蔵のものを相互貸借制度を活用して、拝読させていただきました。

なぜ、第三集か。
それは、取り上げている項目に、「教育」と「日本大学」があったからに他なりません。

「日本大学」にはこんな項目があります。
1・日本法律学校開校告示
2・日本大学創立の由来について
ようは、『和魂漢才でなからねば学問をしても駄目だ』そして『精神は日本精神で行く』といったことを縷々、敷衍し、述べています。

私が特に、目を奪われたのが、タイトルの項目。
金子堅太郎が常々、若者に言い聞かせた言葉が載っていました。
これを紹介したかったのです。
「日本大学は他の有名大学やブランド大学と違って、『志』のある大学です。」と申し上げるのもここにあります。

その言葉とは。
『志あれば道あり』。

金子はこう説明します。
その一端に触れて、まとめにかえさせていただきます。
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凡そ人が、この世に於て何か為さうとする志さへあれば、如何なる志でも、自らこれを達する道は自然に存するものである。(P361)
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