風俗と競馬が好きな人こんにちは 34 お伊勢参り④
こんにちは夏子です。
③の続きです。
「えー!日本の歴史にかかわる秘密ってなにー?
アホな私にもわかるように教えてよ」
「私もまだ勉強中なのでよくわからないところがあるのですけど、、」
「この話も師匠に教えてもらったん?」
「はい。大学で歴史を勉強していたのにそれが全く役に立たない話でした」
「じゃ、なっちゃんはその話を信じてるの?」
「はい。いろいろと辻褄が合うし、学校で習うことに比べてひとつひとつ納得できるんです」
「本当に洗脳されたんや」
「はい。日本の国って誰が造ったのか知っています?」
「う~ん、そう言われてみたら聞いたことないよね。
あっ、わかった、アマテラスオオミカミ!」
「神様を歴史学に入れたら学問として世界には通用しないんですよ」
「じゃ、最初の天皇、、、誰やったかな、、名前が、、、」
「神武天皇」
「そうそう、ジンム。奈良の橿原神宮やろ。ここも1回行ったことがあるわ。その時さー、右翼の人達がいっぱい来ていて、みんな戦闘服着て日の丸を掲げて参拝していたわ」
「2月11日の建国記念日に行ったんですか?」
「日は覚えていないけど寒い日やったと思う」
「天皇家が独自で数えている年号があるのですけど知ってます?」
「明治とか大正とか?」
「それじゃなくて皇紀(コウキ)何年というのがあるんですよ。今は皇紀2676年(現在は西暦2020年、皇紀2680年)です。
戦争時代に日本の海軍が戦闘機の開発をしていて新型機の採用にこの年号を取り入れていたんです。
皇紀2598年に採用したら98式、2599年に採用したら99式、そして皇紀2600年に採用したら0式戦闘機って名付けていたんです。
映画{永遠の0}のあのゼロ戦です」
「観たよ。V6の岡田クン好きやねん。内容はほとんどわからんかったけど岡田クンの顔ばっかり見てたわ。でもなんで今はその数え方しないの?」
「わかりません。学校の授業でも教えないですよね」
「ややこしくなるから?西暦や平成や皇紀やってなったら、私なんかアホやからこんがらがってスっと出てこないわ」
「わざと言わないようにしているって師匠が言っていました。その辺のことをぼやかしているって」
「なんで隠すん?日本は誕生してから2600年の歴史があるって堂々と言ったらいいのに」
「歴史学者は神武天皇の存在を疑っているんです。
日本書記や古事記には記述されているのに冒頭の部分の神話の世界と同列に見ているんでしょうね。15代応神天皇ぐらいまでは作り話じゃないかって思っている学者がほとんどです」
「天皇家はそれでいいん?反論しないの?」
「何も言わないんですよね。反論したら証拠の品を出さないといけないし一応は日本書紀や古事記に書いてあるので、信じる人は信じたらいいし、信じない人は信じなくてもいい、、そんなスタンスです」
「めっちゃ控えめやん」
「それがただの控えめじゃないみたいんなんです。
誕生の頃のことを壮大な仕掛けでカモフラージュしているんです。でも伊勢神宮なんかは堂々と2000年も前から神社はあるって言っているんですけど歴史の学者達は学術的な証拠品を見ないと認定しないんです。
古代の天皇が埋葬されている古墳の学術調査をやりたいんですが宮内庁は許可しないんです」
「ふ~ん。エジプトなんか王様のお墓を発掘調査しているのにね。日本はダメなんや」
「伊勢神宮の内宮のご神体って知っています?」
「なんとかの鏡やろ?なんやったかな?」
「八咫鏡(ヤタノカガミ)」
「そうそう、それ」
「誰も見たことのない鏡ですが、その鏡の裏面に古代ヘブライ文字が書かれているんですって」
「え~!日本語じゃないん?それどこの国の文字?」
「古代イスラエルです。ユダヤ人の国です。
日ユ同祖論という説があって、日本人とユダヤ人は祖先が同じという説です」
「聞いたことないで、そんな説。私が知らないだけ?
まっ、私を基準にしたらあかんけど、、、」
「夏子も最近まで知りませんでした。
江戸時代の終わりのころから明治にかけて多くの外国人が日本に来るようになってびっくりしたんです。日本人の生活様式や習慣、風習、それに神社を見てユダヤ人と同じことをしていると衝撃を受けたことから、先祖は同じではないかって考えたみたいです」
「ちょっと待ってよ、顔が全然違うんやけど、、。
なんぼなんでも今のイスラエルの人とは先祖が同じって思われへんわ」
「ユダヤ人にもいろいろと種類があるんですよ。
アジア系、中東系、ヨーロッパ系って、大きく3つの系統があるので日本人と顔が似ているのもあるんですって。
今はね、ユダヤ人の母親から生まれた子供は皆ユダヤ人です。そしてユダヤ教に改宗した人もユダヤ人です。
例えば、9世紀ごろにカスピ海沿岸にハザール(カザール)という国があったんです。
そこの指導者がある時、突然国の宗教をユダヤ教に変えるという方針をだしたんです。
そうなると国民は皆ユダヤ教徒になり、ユダヤ人という括りになって子孫を増やしていったんです」
「それじゃ本物のユダヤ人ってどこにいるん?」
「N美さん、いいところに気づきましたね。
宗教的なユダヤ人じゃなくて、種族的なユダヤ人でしょ。もちろん、今のイスラエルにはいますが少ないと思います。ユダヤ人ユダヤ教徒の古代イスラエル王国は紀元前1000年ごろにダビテ王やソロモン王が国を繁栄させるのですが、やがて北イスラエル王国と南ユダ王国に分裂して滅亡にむかいます。
北は紀元前722年に、南は紀元前586年に国は亡ぶのですが、そのあとユダヤ人たちはどこに行ったのかわからないのですよ。世界史の謎の1つになっています」
「なっちゃん、そこまで前振りしたらもうわかってきたで。その消えたユダヤ人ってもしかしたら日本に来ていたん?」
「そうです。旧約聖書の中の1つにイザヤ書というのがあるのですが、そのイザヤがソロモン王の側にいて王国の滅亡を預言していたんです。
でもその預言の中にダビテの奇跡が東の果ての海に浮かぶ島々で成就すると言っているんです」
イザヤはダビテの王統を引き継ぐ者やソロモン神殿に安置されていた契約の聖櫃(せいひつ)アークを密かに運び出し、東の彼方を目指したんです。
日本書紀の最初のところに日本の国はどうやってできたかを書いています。天界の神の伊弉諾命(イザナギノミコト)と伊弉冉命(イザナミノミコト)が泥をかき混ぜて天からポタポタと落としたのが日本列島になったと書いています。
最初にできたのが淡路島だそうです。
師匠が言うにはこのことは日本列島に来たイザヤ達が最初に上陸したのが淡路島ってことで、イザナギ、イザナミ、イザヤ、、、似てないかって言うんですよ」
「なっちゃん、ゾクってするわ。それってイザヤのことを書いてるんや!」
「ハハハ、N美さん、私と一緒。私も師匠からこの話を聞いた時には鳥肌が立ちました。
それでね、さっきの皇紀の話ですけど、神武天皇の即位は紀元前660年になるんですよ。
北イスラエル王国の滅亡が紀元前722年です。滅亡からわずか60年ぐらいで、場所を変えてダビデの血脈が再び流れだしたと解釈することもできるんです。
アブラハム→イサク→ヤコブと続く正統なユダヤ人ユダヤ教徒です。絶対神ヤハウエから叡智を授かり、祝福を約束されたユダヤ人です」
「その時日本列島には誰もいなかったん?」
「いえ、縄文人がいましたよ」
「あ、そうか、、、。でも征服されるよね」
「そうなんです。圧倒的な知恵と技術があるのでアッという間に列島を手の内にいれました。そして数では多い縄文人と混血を繰り返し勢力を広げていったんです。そうして次世代の人種となったのが弥生人です。
そしてイザヤの教えに導かれ、離散したユダヤ人達が朝鮮半島を経由してどんどんと日本列島を目指してやって来たんです」
「なっちゃん、面白い、洗脳されるのがわかるわ」
伊勢市駅に着くまでまだまだ話は続きました。
では次回に。