家の記憶と天国の食べ物
9月の最初の日記。9月5日から6日にかけて。
彼女のうちがわわたしの仕事場にも、ちいさな本屋にもできるような物件を探して、定期的に不動産情報を見たり内見したりして2カ月が経過。
昨日、とても素敵な物件を内見した。70年前に建てられた平屋のおうち。
畑のなかの細い道をずっと進んで、進むのをためらってしまうような薄暗い竹林と紅葉樹の緑のトンネルを抜けると、その先にぱあっと開けた平地があって、わたしの子どもたちよりもわたしよりも長く生きているのびやかな梅や銀杏や紅葉やソテツに守