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恋人との馴れ初め

 こんにちは。亡むーだです。

 最近noteで「馴れ初め」というキーワードを多く見かけるようになりました。私も来月で恋人と付き合って1年になります。
 以前の記事でも「恋人の好きなところ」を紹介させていただきましたが、今回は「恋人との馴れ初め」についてお話しようかと思います。
 ちなみにめちゃくちゃ長いです。

1.出会い

 私の以前からの趣味として、不定期にツイキャスで配信しています。
話す内容は他愛ないものであったり、好きな宗教学や歴史の話を自由にしていました。基本的に全体配信はせず、身内で好きなことを好きなだけ話すというのが私の配信形態でした。たまに全体配信をして、そこで知り合ったユーザーと意気投合すれば、Twitterでも相互フォロワーとして繋がるということを繰り返して身内を増やしていました。
 ある時、新しい繋がりを求めて珍しく全体配信をしていました。滅多にしないので、当時は「何となくフォロワーの新規開拓したいなあ~」と気まぐれに思っていたぐらいです。

 そんなとき私の配信に現れたのが、今の恋人でした。
らきすたのアイコンでぬるっと私の配信に入り、コメントしてきたのです。
 全体配信をしていると、たまに変な人がやってきて荒らす人がいます。したがって、私の配信では最初にリスナーをふるいにかけさせてもらってます。というのも、配信ではニッチな宗教学や歴史の話しかしないので、興味が近しい人にしか残らないようにしています。

 今回もすぐにいなくなっちゃうんだろうなあと思いながら、ひたすら話していました。(話題が万人受けではないので…)

 しかし、彼は興味の無いどころか、めちゃくちゃ話に乗ってきました。しかも「自分も高校時代に世界史を選択していたので、インド史が好き」と。
よりにもよってインド??????????
これは「当たり」だと思いました。インド史が好きな人なんて会ったことないので。さらに心理学も学んでいたとのことだったので、私も興味津々でした。これが初めての出会いです。

2.初対面

 配信後、当たり前のようにTwitterの相互フォロワーになり交流を始めました。
 何度かその後も配信する度に来てくれたので、答えのない話題について沢山話しました。世界史や心理学、思想などなど。
 お互いに議論を交わし合ううちに、この人とは価値観が妙に合うなと実感していきました。そう思う度に、この人はどんな人間なんだろうと彼自身に対しての興味も募っていきました。
 しかしそれでもインターネットの関係ですので、お互いの顔も知らなければ素性も知らない。そこがインターネットの良いところでもあるのですが、今回ばかりは壁でもありました。実際に会って話したら盛り上がるんだろうなあと思いつつも、インターネットでの交流を深めていきました。

 ある時、渋谷で知り合いとの予定ができました。夜からの予定でしたが、それでは勿体無いと思い、何となく昼から渋谷に行って買い物をしようと考えたのです。
 でも1人で過ごすのも…と思った時に、ふと彼のことが頭に浮かびました。しかし、自分から「会おう」だなんて気が引けるし、出会い厨だと思われるのも嫌だと考えていたので、どうしたものかと悩みました。
「じゃあ直接誘わなければ良いんじゃない?」
気付いたら「明日暇な人渋谷で遊びませんか…」という情けないツイートをしました。
 いや、誘い待ち気持ち悪すぎる!と思いますが、それが今ではやって良かったことに繋がります。なぜなら彼が「荷物持ちで良ければ」とディスコードに連絡をくれたからです。
 そしてトントン拍子に、渋谷で私たちは落ち合うことになりました。

 当日、まさかの彼の申し出に後悔と焦りと期待が入り混じりながら渋谷へ向かいました。
 インターネットのオフ会はどうも苦手で、ギャンブル的なところがあるので。極端に良い人と悪い人しかいないのがインターネットです。
 怖い人だったらどうしようとか、Twitterと配信では沢山話せたけど直接話せるかとか、色々なことを考えながら待ち合わせのハチ公で待っていました。
 怖くてスマホを見ながら時間が経つのを待っていると、視界に緑色のストライプシャツが入ってきました。
 顔を上げると、彼がいました。
第一印象は「心理学とインド史が好きな大学生ってこの人か!?????」と。らきすたのアニメアイコンのイメージから、眼鏡のオタクそうな人が来ると思っていたのですが、現れたのはちょっと怖そうな好青年でした。
 そこからは記憶にないです。気付いたら渋谷の喫茶店にいました。初めは緊張して上手く話せなかったです。でも、少し話したらやっぱり今まで話していた彼で、気付いたら私も宗教学について目をバキバキにしながら話していました。

 この人とはTwitterのフォロワーとしてではなく、1人の友人として関係を持ちたい。
 帰り際にはそう思っていました。この関係をインターネットの延長で完結させるのは、どうも勿体無いと感じたのです。

3.アブサン

 渋谷での初対面後でも交流は続きました。配信に限らずディスコードで話したり、夜21時に渋谷集合で終電ギリギリまで飲むという愚行までする仲にもなっていました。
 そんな中で「神保町の喫茶店行きたくね?」となり、古書店巡りも兼ねて一緒に行くことにしました。神保町個人的に凄く落ち着くので好き。
 当日。
 古書店で意味分からん学術書?をお互い買って、お目当ての喫茶店でクリームソーダを飲みました。   
そして、普通の人なら絶対馬鹿にしそうな本を面白そうに一緒に読んでくれたのを覚えています。この辺りから、友人ではなく友人以上の繋がりというのを感じていました。
でも、正直好きな人か?と聞かれてもそうでもなくて、「好きな人」の枠だけで括りたくないという思いがありました。

 夜の良い時間帯になり、この辺りから歯車が狂い始めます。お互い酒が好きでよく飲むことは承知でしたが、この日私は人生で一番酒を飲むことになりす。
 正直当時のことは記憶が断片的ですが、少しだけ記憶にあるのは以下の通りです。

・公道でスケートボードをする輩に中指を立てる
・15杯くらい酒を飲む(アブサンのロック2杯)
・夜の渋谷を歩くのが凄く楽しかった
・いつの間にか朝になっている
・本当に楽しかった!!

 もう当時ほど、お酒は飲まないつもりです。
それでも、凄くその日が楽しかったことだけは強く印象に残っています。
 ひたすら答えのない学問や思想について、夜が明けるまで話したことを昨日のように懐かしく思い出します。
 その日を境に、本当にこの人といるのが楽しいと確信しました。
 あんなに一緒にお酒を飲んでいて、答えのないテーマについて真面目に討論してくれる人もなかなかいないので、凄く嬉しかったのです。そして、何回しか会っていないのに、いつの間にか自分が素で接しているのが不思議でした。
 気付けば、異性として意識し始めていました。

4.おわりに

そして後日、私がスケートボードに中指を立てていたことがきっかけで付き合うことになりました。
 言ってしまえば、この出会いはインターネットがきっかけなんですけどね…
 でもあの時全体配信せずに、身内での配信にしていたら?そもそも配信もしていなかったら?と思うと、人生って僅かな選択で変わるのだなと思ってしまいます。誘い待ちのツイートも、今はいい思い出になっていますが、これからはちゃんと直接誘います。

 非常に長くなってしまいました。ここまで読んでいる方も少ないかと思います。私もここまで書く予定ではありませんでした…。
 出会って約一年になりますが、これからも末永く楽しい時間を彼と過ごせたらと思います。

 本当にここまで読んでくださり、ありがとうございました。 

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