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給与+αの複線収入で逆に退職しない☆

 今いる職場では、昨今の転職ブームのせいなのか、本当に厳しい職場だからなのか、優秀な若手の退職がしばしば発生しています。

 私は、これまでの30数年間、一つの職場で貫いてきたクチですが、正直に言って、「退職してやろうか!?」と、頭に来て、そして、マジメに悩んだことが複数回あります。

 サラリーマンだったら、そして、特に、長く勤続している人には、誰だってそんな経験があるんじゃないでしょうかね。

 「自分は、絶対に辞めない」と、公言していても、周りが退職していく中では、「明日は我が身」かもしれませんよ。

 『29歳までに知っておきたかった100の言葉 人生を決定づける「この世界の残酷なルール」100』(千田琢哉著・清談社刊)という本を読んで、確かにと思ったフレーズがありました。

“90%の凡人にとって、転職とはキャリアダウンのことだ。
 転職してキャリアアップできるのは、数%の例外だと考えよう。
 90%以上の凡人の転職は、実質的にキャリアダウンを意味する。
 これは、いくら強調しても足りないくらい大切なことだ。
 給料は下がり、会社の格も下がるけど、それでも転職したい人だけが転職すればいい。
 「…にもかかわらず」転職した人だけが、幸せをつかむのだ。”


 これと同種の言葉は、母校の大学教授からも、繰り返し聞いていましたが、周囲の退職者のその後を聞いてみると、“落ちていく”転職の例がほとんどのような気がします。

 いろいろなところで、転職をささやくようなCMが盛んに行われていますが、あれは、一義的には、転職エージェントの儲けのための広告であって、転職する人の幸福を追求する目的ではないということは、深呼吸して考えてみればわかることです。

 とはいえ、「すまじきものは宮仕え」という言葉もあるとおり、「会社に勤めて、人に使われることは、時として、いろいろなことを犠牲にしなければならず、辛いことよ」という事実に、私も強く共感いたします。

 多分ね、単にイヤだけで辞めると、次の職場でも、同じようなイヤな事態が巻き起こってきますよ。それも、先の指摘にもあったようにキャリアダウンした職場で(T_T)。

 辞める大きな要因の一つは、人間関係でしょうから、そのような人間関係での問題の原因の少なくとも半分は自分にありますので、次の職場でも、同様のことを、まま引き起こしがちなんですね。

 私のオススメは、通常の給与収入以外に、「+α」の複線収入を得られるようにしておくことです。

 資産運用でも何でもいいのですが、多少なりとも、複線収入があると、「今辞めても、少なくとも○か月は食っていけるぜ。いざとなったら、いつでも退職願を叩き付けてやるぜ。」と、ちょっとした覚悟ができるものです。

 ところが、不思議なことに、そういった覚悟ができると、「いつでも辞められるならば、もうちょっと頑張ってみるかな」なんて、気持ちにもなりやすいのです。

 得てして、どうにもならない状態の方が、イチかバチかの退職になりやすいもので、典型的な“落ちていく”転職になります。

 マジで辞めようと思ったら、「これから3か月だけでいいので、一生懸命、働いてから、後顧の憂いなく辞める」気持ちで、ガツンと働いてみましょう。

 一生懸命働くと、得てして、周りから重宝され、そして、仕事が楽しくなって、逆に、辞めたくなくなったりするものですよ。

 ですので、①転職は一般的にキャリアダウンであることを前提に、②「給与+α」の複線収入を確保する、③3か月だけ一生懸命働いてみる、を実行できたらいいと思いますよ。

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