
米投資会社バークシャー、アップル株売却
著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資・保険会社バークシャー・ハザウェイは、2日の発表文によると、7-9月期もアップル株を追加売却。アップル株の持ち分を約25%減らしたことが示されました。
Alexandre Rajbhandari
bloomberg
バークシャー社は投資を急がない
バフェット氏(94)は今年5月のバークシャー年次株主総会で、アップルは今後もバークシャーの最大の保有株であり続けるだろうと述べ、税金の問題で売却したと示唆。「現在の状況下では、現金保有が積み上がることは全く問題ない」とも話していました。
Alexandre Rajbhandari
bloomberg
株価が上がる中でバフェット氏にとって魅力的な取引が見当たらないため、バークシャーは手元資金を有効に活用できないでいます。
年次総会でバフェット氏は、「非常にリスクが低く、多くの利益をもたらすと思われる場合以外は」バークシャー社は投資を急がないと述べました。
Alexandre Rajbhandari
bloomberg
バークシャー社は経済の縮図
バークシャーは今年に入り、6億株以上のアップル株を売却したことになるが、個別株ではアップルが依然として最大の保有銘柄で699億ドル相当の株式を保有しています。
バンク・オブ・アメリカ(BAC.N),など他の保有株も売却。売却額は総額361億ドル、購入額は15億ドルにとどまりました。8四半期連続の売り越しとなりました。
自社株買いも2018年第2・四半期以降で初めて見送りました。10月最初の3週間も自社株買いは行っていません。
CFRAリサーチのアナリスト、キャシー・セイファート氏は「バークシャーは経済の縮図だ。キャッシュの保蔵はリスクオフのスタンスを示唆しており、投資家の間で経済や市場に対する懸念が浮上する可能性がある」と指摘。
Jonathan Stempel
ロイター
バークシャー社は巨大な要塞
バークシャー社は前例のない金融危機にも耐えられる要塞に成長したとし、「同社は長く存続するように構築されている」と述べました。
ロイター