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日本は過去の存在になろうとしている③(=BBC東京特派員)
限界集落(1)
房総半島の村で会議場に座っていたことがある。消滅の危険があるとされる約900の日本の集落のひとつだったからだ。
会議場に集まった高齢の男性たちは、現状を心配していた。1970年代以降、若者が仕事を求めて次々と村を離れ、都会へ行くのを、ここのお年寄りたちは見ていた。残る住民60人のうち、10代はたった1人。子供はいなかった。
「自分たちがいなくなったら、だれが墓の世話をするんだ。」
高齢男性の1人はこう嘆いた。
日本では、死者の霊を慰めるのは大事な仕事なのだ。
BBC NEWS JAPAN
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BBC東京特派員
イングランド南東部で生まれた自分にとって、この村が死に絶えるなど、まったくあり得ないばかげたことに思えた。絵はがきにしたいような田んぼや、豊かな森林におおわれた丘に囲まれた、美しい場所だ。しかも東京は車で2時間弱という近さなのに。
BBC.NEWS.JAPAN
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ヘイズ氏のふるさと
出生率が低下しているのに移民受け入れを拒否する国がどうなるか知りたいなら、まずは日本を見てみるといい。
実質賃金はもう30年間、上がっていない。韓国や台湾の人たちの収入はすでに日本に追いつき、追い越している。
それでも、日本は変わりそうにない。原因の一部は、権力のレバーを誰が握るのか決める、硬直化した仕組みにある。
BBC.NEWS.JAPAN
民主主義の終焉(=仏人類学者エマニュエル・トッド氏)
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「世界の富裕層」と「新興国の中間層」の高い山に挟まれて
「先進国の中間層」がその谷間に位置する。
『大不平等』(みすず書房)
ブランコ・ミラノヴィッチ氏
悪夢のような30年
「グローバル化」によって損害を被った人たちもいます。
それは、先進国で仕事を失った人々です。
このような人たちの損害を埋め合わせることはできると思います。・・・
ブランコ・ミラノヴィッチ氏
朝日新書
工業社会からサービス産業社会への移行の過程で、多くの労働者が捨て去られますね。基本的な疑念は、この移行の旅には帰りのチケットがありますか、ということです。・・・
エマニュエル・トッド
朝日新書
終わっているのは、どの国の民主主義?
エレファント曲線が示しているのは、「グローバル化」によって日本国民の大多数が損害を被ったということです。しかし、少数派のグローバル・エリート(詐欺師)によって、日本の一般市民は30年間、騙され続けてきました。
脱グローバル化
(「グローバル化」の本当の意味は、グローバル・エリートの家畜になるということです。)
グローバル化から抜け出すためには、生産現場で働くことが必要です。
問題は、米国のリベラル派にとっては工業を担うことより、(戦争行為を続け、)基軸通貨であるドルを印刷する方がよっぽど簡単だということです。
これが今、われわれが世界規模で直面する大きな戦い(第三次大戦)の背後にあることだと思います。
米国にとって、グローバル化から抜け出すことは簡単ではありません。
エマニュエル・トッド
朝日新書
限界集落(2)
横堀健太郎君が生まれたのは7年近く前で、吉野郡川上村枌尾地区では25年ぶりの新生児でした。彼の誕生は、多くの村人にとって奇跡のようなものでした。
ウィル・リプリー、小倉純子、杉浦奈津美
東京CNN
夫婦は、日本で最も人里離れた地域の 1 つである奈良県でその場所を見つけました。それは雄大な山々と小さな町の土地であり、ほとんどの建物よりも背の高いそびえ立つ杉の木の下の曲がりくねった道に沿って隠れています.
彼らは都会での仕事を辞め、シンプルな山の家に引っ越し、小さなベッド&ブレックファーストを経営しています. 彼は木工技術を学び、日本酒醸造所向けの杉樽の製造を専門としています。彼女は専業主婦です。ニワトリを育て、野菜を育て、薪割りをし、もうすぐ一年生になるケンタロウの世話をする。
川上村と日本全体にとっての大きな問題は、ケンタロウの誕生はより良い時代の到来のしるしなのか、それとも死にゆく人生における奇跡の誕生なのか.
ウィル・リプリー、小倉純子、杉浦奈津美
東京CNN