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4万4000年前のオオカミを検死(=ロシア)
ロシア北東連邦大学の研究者チームが、およそ4万4000年前に生息していたと推測されるオオカミの検死を行いました。
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胃や腸の中の残留物は
チームは、後期更新世に生息していた成人のオオカミで、これほど保存状態がよく完全な形で見つかった例は今までにないと話しています。
研究者らは、ミイラから推察できるオオカミは活発で大型だったと推測しています。採取したサンプルなどの調査でオオカミが何を食べ、どんな動物を獲物にしていたかがこれから明らかにされます。
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古代の微生物は
研究者らは調査結果から、古代の哺乳動物やその体内にいた微生物叢がどんな機能を果たし、個体の組織をどれくらい損ねていたか、その実像に迫ることができる他、医療やバイオケミカルに利用が可能な微生物が見つかるのではないかと期待しています。
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日本の古代オオカミ
関東(栃木県)には化石などから、ニホンオオカミとは別に2万年以上前に大型の更新世オオカミが生息していたことがわかっています。
更新世オオカミは、約10万年前にアラスカで誕生し、約5万7千年前に北海道に、約5~4万年前に津軽海峡に形成された氷橋を渡って本州に侵入したと考えられています。
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原ニホンオオカミの来歴
ハイイロオオカミは約4万7千年前に北シベリアで誕生し、南シベリアの更新世オオカミと交雑しながら、約3万7千年前に北方ルートで北海道、本州に侵入しました。
関東(神奈川県)のニホンオオカミは、ハイイロオオカミの子孫です。