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桜島の火山と日向灘の構造変化

8月6日未明、鹿児島市の桜島で噴火が起き、噴煙が火口から3000メートルの高さまで上がりました。

08月06日
NHK HEWS WEB



桜島の火山活動

桜島火山は鹿児島湾北部に位置する直径約20kmの姶良あいらカルデラ南縁付近にあり、このカルデラは2.9万年前の巨大噴火で誕生し、
その3千年ほど後に桜島火山が誕生しました。

ウィキペディア

8月8日   火山性地震 2回 (日向灘地震 震度5)
8月9日   火山性地震 2回

次の火山の状況に関する解説情報は、12日(月)に発表の予定です。

8月10日   火山性地震 0回
8月11日   火山性地震 0回
8月12日   火山性地震 1回

次の火山の状況に関する解説情報は、16日(金)に発表の予定です。

8月13日   火山性地震 0回
8月14日   火山性地震 2回
8月15日   火山性地震 0回
8月16日   火山性地震 1回

次の火山の状況に関する解説情報は、19日(月)に発表の予定です。
8月17日   火山性地震 1回
8月18日   火山性地震 6回  (噴火1回)
8月19日   火山性地震 1回  

次の火山の状況に関する解説情報は、23日(金)に発表の予定です。
8月20日   火山性地震0回
8月21日   火山性地震 3回 (噴火1回)
8月22日   火山性地震 1回
8月23日   火山性地震 1回

次の火山の状況に関する解説情報は、26日(月)に発表の予定です。
8月24日   火山性地震 1回
8月25日   火山性地震 1回
8月26日   火山性地震 0回
 
次の火山の状況に関する解説情報は、30日(金)に発表の予定です。
8月27日   火山性地震1回
8月28日   火山性地震0回
8月29日   火山性地震0回
8月30日   火山性地震0回
8月31日            (日向灘を震源とする地震 震度3)


日向灘周辺でヒズミ発生

東北大学の遠田晋次教授

今月8日に発生した日向灘地震の影響で、周辺の断層に「ひずみ」が
かかっていることが、計算で分かりました。

しかし、南海トラフ地震の想定震源域に大きな変化はありません。

2024年8月16日
NHK NEWS WEB

東北大学の遠田晋次教授

具体的には、地震が発生した日向灘のうち、宮崎市の沖合周辺や、その南の鹿児島県の大隅半島の沖合、また、内陸部でも宮崎県と鹿児島県の県境にある霧島連山周辺で地震が起きやすくなっていて、日向灘の地震が起きる前と比べ起きやすさは10倍以上となっています。

さらに、震源から離れた場所でも、2016年の熊本地震を起こした布田川断層帯と日奈久断層帯の周辺は、今回の地震の前に比べおよそ2倍となっています。

遠田教授は
今回の地震をきっかけに南海トラフの動きを示唆する結果はないが、重要なのは地震は規模や時期、場所を特定した予知はできない、ということだ。われわれ研究者ができることは、今回の地震で起きた『傾向』を伝えることで、九州は内陸でも地震活動が起きやすくなっていて、直下で地震が起こると非常に大きい揺れが起こるおそれがある。いつ地震が起きてもよいような備えを進めてほしい」と話しています。

2024年8月15日
宮崎 NEWS WEB

南海トラフ震源域、地殻のひずみに異常なし (=気象庁)

気象庁は8月22日、宮崎・日向灘を震源とする地震を受け、南海トラフ地震の想定震源域で生じた地下の岩盤の「ひずみ」について

「通常みられる変化以外は観測されていない」

との見解を示した。

2024年8月22日
日本経済新聞社

南海トラフで巨大地震が起きる可能性を評価する定例の検討会が開かれ、

特段の変化は観測されていない

とする評価結果をまとめました。

専門家でつくる検討会は11月8日、気象庁で定例の会合を開き、南海トラフの想定震源域やその周辺で観測されたデータを分析しました。

2024年11月8日
NHK NEWS WEB

九州火山フロント

(神戸大学の巽好幸たつみよしゆき 教授によれば)

九州や琉球列島には多くの火山があります。

この説明として、巽教授はフィリピン海プレートが
年代の異なる二つの部分からできていることを
指摘しています。


プレートの古い部分は沈降しやすいので火山が多いといいます。

(九州・パラオ海嶺かいれいの西側は沈降しやすく、火山ができやすい)

フィリピン海プレートの古い部分は沈降しやすい

ふたつの海溝、『南海トラフ』『琉球(南西諸島)海溝』の接合点である
宮崎平野の南東沖では、九州・パラオ海嶺かいれいと呼ばれる古い島弧とうこが海溝へと沈み込んでいます。

4200万年前 の伊豆 小笠原
元東京大学教授
故瀬野氏
沈み込み帯から200〜300㎞のところでマグマをつくり、
上昇してマグマ溜まりができます。

南九州の台形石器文化

鹿児島・西多羅ヶ迫にしたらがさこ遺跡

約3万2千年前~2万9千年前頃の遺物包含層から、植物加工具と推定される石器が出土しました。

この時代の鹿児島県指宿市いぶすきしには、照葉樹林が分布していたと考えられています。

植物加工具と推定される石器以外には、台形様石器群や小形二側縁加工ナイフ形石器群(茂呂系ナイフ形石器)が出土しました。

2011.12.25
渋谷綾子氏
広島大学
植物加工具

中期旧石器時代の出アフリカ

ドイツ、マックス・プランク人類史科学研究所の人類学者、ペトラグリア氏らのチームは、インド、マディヤ・プラデシュ州にあるダバの遺物が、これまでにアフリカ中期旧石器時代(約28万5000年~5万年前)のアフリカや、アラビア半島の遺跡で出土した同様の石器と一致すると考えています。こうした石器技術の共通性から、研究チームは、ホモ・サピエンスが従来の説よりも早くアフリカを出ており、ダバの遺物はそれをさらに強く裏付けるとみています。

2020.03.01
ナショナル ジオグラフィック
インド、ダバの遺跡で発見された石器。
後期エーミアン間氷期(8万年前~6万5000年前)の
中期旧石器時代「ネピリム(神々の子孫)」の石器群

ホモ・サピエンスの出現

東アフリカで短くて丸い頭骨、小さな眼窩がんか状隆起、華奢きゃしゃな骨格をもつ典型的なホモ・サピエンスが見られるのは10万年前(中期エーミアン間氷期)のことです。そして、ホモ・サピエンスはアフリカを出て行きました。

竹岡俊樹

6万4千年前~6万年前の寒冷期(前期ヴュルム氷期)に、ヨーロッパや南シベリアにいたネアンデルタール人は中東に戻ったのかもしれません。

この時代の中東にいた典型的なホモ・サピエンスは、アラビア半島へ押し戻されたのです。

(コーカサス地方のホモ・エレクトスは、この頃に絶滅しました。)

東アフリカの祖先mtDNA
ホモ・サピエンスの移動説
六万年前~五万年前

リス氷期とズティイェー人(古代型人類)

インド、アッティラムパッカムの遺跡で発見された剥片石器。
中期旧石器時代(25万年前)の
「ネピリム(神々の子孫)」のヤリの穂先
インド、シャルマ伝統教育センターのシャンティ・パップ氏
ナショナル ジオグラフィック

15万年以上前の地中海東岸の中東地域で暮らしていたのは、ホモ・サピエンスの特徴をもつズティイェー人(古代型人類)でした。その北方には、ネアンデルタール人より原始的な人類集団が暮らしていたと思われます。

ネアンデルタール人とは誰か

ズティイェー人の頭骨は短くて丸く、眼窩がんか状隆起はよく発達しています。額はややドーム状に膨らみ、頬骨は平坦です。
(ホモ・サピエンスとホモ・エレクトスとの混血かもしれません。)

在地の後期アシュール文化の石器を伴っています。

ネアンデルタール人とは誰か

リス氷期末期と古代アフリカ人(古代型人類)

1967年、リチャード・リーキー氏はアフリカ東部・エチオピアのオモ・キビシュで、ホモ・サピエンスの頭骨(オモ1号)を発見しました。この化石はたぶん13万2千年前頃に達するでしょうが、現代的な脳頭蓋であり、前頭骨は幅広で、額はやや低く、頬骨は平坦です。

ネアンデルタール人とは誰か

前期エーミアン(Eemian)間氷期と古代アフリカ人(古代型人類)

1978年、アフリカ東部・タンザニアのオルドバイ峡谷に近い、ラェトリのンガロバから、なんとなく奇妙な古代アフリカ人(古代型人類)の頭骨が発見されました。脳頭蓋は低平で、後頭部は丸まっています。前頭骨は幅広で、額はかなり低く、頬骨は平坦です。

(ホモ・サピエンスとホモ・エレクトスとの混血で、ズティイェー人の亜種かもしれません。)

ンガロバ頭骨の年代は12万年前頃の前期エーミアン間氷期と推定され、在地の後期アシュール文化の石器を伴っています。

ネアンデルタール人とは誰か

なぜ止めた「新幹線」

「ビジネス」のために歪められた世界(=植草 一秀氏)

(気象庁より南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表され、)
新幹線を止めた人々は、
「『東海道新幹線のバイパス』が必要なんだ!」といって、
リニア新幹線、北陸新幹線「延伸」を進めるために止めたのだと思います。

災害・食料・消費税
植草 一秀氏

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