はじめて猫を飼う 続き
2022年2月6日 日曜日。
2月5日投稿の続き。
実家暮らしのどら娘だった私が、ある出会いからひとり暮らしを決意した。
そう、猫を飼うために。
実家は猫飼育禁止令が固く、裏ボス(母)を説得することはとても困難だった。
しかし、今回だけは私も飼うという意志が固かった。
元々実家を出ようと思っていた。
このまま実家にいては、私の性格上暴君どら娘になってしまう。
そこに子猫の話を聞いて背中を押された気がした。
子猫を引き取ると決めた私だったが、笑うくらい貯金がなかった。元々浪費家なうえに、歯科矯正に多額のお金を費やしたばかりだった。
どれどれ、今の残高は…?と。
えっ?ん?
23万円。
年齢的にも本来はうんと貯金できるはずだが、浪費癖がほんとに酷かった。猛省。
ぺット可の賃貸は初期費用も高そうだし、家具家電も買うとなると最低100万円は貯めたい。
姉を介して里親へ相談したところ、生活が整うまで面倒を見てもらえると親切なお返事をもらえた。
翌年の1月9日までに引き取りを約束した。
待っててね!負けん気子猫さん!
そこから節約魂に火がついた。
先取り貯金を始め、コンビニや百均は立ち寄らない。
使っていない不用品はフリマアプリで売った。
ボーナスも全て貯金へ回した。
12月初旬には130万円が貯まった。
…なぜ今までこれができなかったのか、自分自身に問いたい。
お金はクリア。
あとは条件の合う部屋を見つけるだけ。
もしかしたら年内に引き取れるかも…!
と思っていたが、ここからが長かった。
8月から始めた部屋探しは、11月を過ぎても条件に合う部屋が見つからなかった。というか、ペット可の賃貸がレアすぎるほど少なかった。
賃貸料を上げれば沢山あるが、私には5万円が限界だった。
約束の日まであと2週間に迫った。
このまま部屋が見つからない場合、裏ボスに土下座してお願いしようと思った矢先。
神様からのプレゼントかなと思うほど、条件ドンピシャの賃貸情報が届いた。
トイレと洗面所が一体化(ユニットバスではない)も一致、職場まで通勤30分以内。
広いワンルーム。
これです!この部屋を探してたんです!!
すぐ不動産屋へ電話をすると、掲載したばかりで私が1番の内覧希望者だった。
多分人生で一番喜んだかもしれない。
落ちると言われた希望高校に受かったときの100倍嬉しかった。
あれよあれよと内覧→契約がトントンで進み、入居は1月15日に決まった。
引き取り日をオーバーしたので、それまでは姉が預かってくれた。生後6ヶ月が経った子猫はだいぶ大きく育っていた。とても元気なメス猫。
毎日姉から子猫の動画が届いた。
我が家の女性陣はどうも動物に過保護がち。
子猫にはあみかごベッドやハンモックが与えられ、悠々自適に過ごしていた。
約2週間姉の家でお世話になり、ついにアパートへ。
荷解きの終わっていない荷物に興味津々の子猫。
キッチンカウンターや収納タンスへ登ったり、それはそれで楽しそう。
生まれてはじめて猫と過ごす暮らし。
よく食べ、よく遊び、よく寝る元気な子猫。
うんちの臭いには毎回びっくりするが、私の生活は健康的になった。
苦手だった早起きも毎朝5時に目覚め、猫に餌をあげる。サボりがちだった部屋掃除も、毎週掃除をする。
里親が教えてくれた。
ハチワレ猫は幸せをもたらしてくれると言うそうだ。
この子猫のおかげで、今私は幸せだ。
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