夏風が心地良く吹いていた①

5月1日はごっちの日ということで。
アップするなら今日がピッタリなのではないかと思い、舞台『奇子』の回顧録を今さらながら記したいと思います。
舞台の内容と言うか、自分が思ったことを残していく感じになると思うので内容を知りたい方はすみません…(_ _)

『奇子』は私にとって、とても特別な作品です。
2017年の秋頃からA.B.C-Zのファンになりました。
そんな私が、既にアイドルとしてキャリアの長い五関くんの“初めて”を見ることが出来る可能性はかなり低いものです。
なので、ファンになって数年でその機会に恵まれたことはすごく幸せだったと今でも思います。いいタイミングでファンになれて良かった。

五関晃一単独主演舞台

今、口にしても本当にいい響き。←

さらに幸せなことにプレビュー公演の水戸、本公演の東京・大阪全ての会場で観劇することが出来ました。
その中でも特に印象に残っている水戸での観劇のことを中心に記していきたいと思います。

会場は水戸芸術館。
初めて行きましたが、今まで行った劇場の中で一番好きになりました!!
キャパがちょうどいいし、何より会場の構造が面白かった!!!
グローブ座を小さくしたような感じかな?
とにかくこの『奇子』という舞台にはすごくピッタリな劇場だったと思います。
観劇して私が忘れられないことは大きく分けて2つあります。

まず1つ目は、音響の使い方。
セットもめちゃくちゃ良かったのですが、その話まですると収拾がつかなくなりそうなので音響に絞りますw
客入れに音楽をかけていることは舞台ではよくあることだと思うのですが、奇子は客席に入ると蝉の鳴き声が響いていました。
大きすぎず、小さすぎず聞こえる蝉の声。
観劇前は面白い演出だなぁくらいに思っていました。
でも観劇後に振り返ってみると、あの蝉の声はまるで催眠術のようだったなと。
水戸での観劇は一人だったのと、初見だったのでとにかく集中して観ていました。
すると観劇後に呼吸が苦しくなりました。
奇子は閉じ込められた洞窟のシーンを中心にストーリーが組み立てられていましたが、お話の中に入り込みすぎて私も洞窟の中に閉じ込められたような錯覚に陥りました。
ここまでお話の中に引きずり込まれたのは、蝉の鳴き声が大きく影響しているのではないかと思っています。
幕が上がる前からゆっくりと、じんわりと、知らぬ間にお話の世界の中に誘われていたのだなと。
他にも所々でかかっていたテーマBGMのようなものが、すごく耳に残る音楽で。
今でも奇子を思い出すと、私は視界の情報より先に耳に残っている音楽が蘇ってきます。
こんなに耳から支配されるような舞台を観たのは初めてでした。
すごく面白かったし、同じくらい怖さのような感覚も残りました。
でもそれがクセになるような作品でした。