墨田区は縁の下の力持ち?
いきなりですが、みなさんは墨田区と聞いて何を思い浮かべますか?
私はというと、都内在住でないので原宿や渋谷などの人気のお買い物・観光スポットはピンときますが、墨田区はスカイツリーくらいしか思い浮かぶものがありませんでした。
すみません、、墨田区在住の方、、、。
そんな墨田区の特徴について全く知らなかった私ですが、大学の授業で墨田区の製造業について学ぶ機会がありました。そこで!今回、私が気になった墨田区の企業を一つ選んで紹介したいと思います!
ものづくりのまち墨田区
墨田区ホームぺージによると、墨田区は23区にある工場数のおよそ10パーセントを占め、2154ある工場数は23区中2位という屈指のものづくりのまちです。
また、9人以下の小規模事業所が約8割を占めているということも驚き!これが、多品種・小ロット生産・短納期を得意とする墨田区の企業と、顔や技術の見える距離・関係、集積の多様性などを活かすことを可能にしています。
廣田硝子株式会社
今回、私が紹介するのは、廣田硝子株式会社です!
ホームページ→https://hirota-glass.co.jp/
廣田硝子は1899年に東京で創業。東京で最も歴史のある硝子メーカーの一つです。 近代にヨーロッパから伝わったガラス製造は、日本の美意識と融合し、日本独自のデザインを開花させました。 廣田硝子は、創業より社に伝わる貴重なデザイン資料を元に、江戸切子や吹き硝子など脈々と受け継がれる手仕事による伝統的製造を継承し、 現代のインテリアに調和するプロダクトを作り続けています。
こちらの会社、なんと明治32年から創業している老舗硝子店です。従業員は5人。2004年には、江戸切子の製作工程が学べる体験型施設「すみだ江戸切子館」を開設し、2017年には、江戸ガラスの装飾が学べる体験型施設「すみだ和ガラス館」を開館しました。
それでは廣田硝子株式会社がどんなところにあるのか、どんな商品があるのか実際に行ってみよう!と言いたいところですが、今の社会的状況からGoogle社のストリートビューを使って行ってみたいと思います!
上から見た写真だと、駅からすぐの所に位置していることがわかります。
大通りから一本入った場所にあり、外壁がタイルでおおわれていて足を止めて入ってみたくなる外観をしています。
1階は廣田硝子直営ショップとなっており、3階は廣田硝子が創業より収蔵している和ガラスの貴重な資料を展示する「和ガラス資料室」、 4階は日本で培われた和のガラスの加工法を体験できる「和ガラス研究室」があります。
製品紹介
現在は、多くのガラス製品が機械での大量生産が主流ですが、廣田硝子は「人の感性に訴える、手になじむ”ぬくもり”のある製品を作っていきたい」という思いから、一貫して手作りでガラス製品を作り続けています。
まず、紹介したいのがこちらのガラスストロー
最近、いろんな会社が環境問題の解決に向け、レジ袋を有料にしたり、スターバックスもプラスチックのストローから紙のストローに変えていくなど、日々の生活をきっかけに人々の意識が高まりつつあると思います。
割りばしの使用を減らすために、マイ箸の持参を促す飲食店がありますが、次はマイストローに注目する人が増えてきました。こちらのガラスストローは、もちろん一つ一つ職人の手作りで、口もとがラッパ加工にしてあることで飲みやすくなっています。
ガラス製のストローは、他素材に比べて飲み物の味や香りを損なうことなく、ひんやりとなめらか触り心地で、ドリンクを味わうひとときをより上質なものにしてくれます。
まだまだ暑い夏、外出時に飲み物を購入される方が多いと思うので、マイストローを持っていれば、プラスチックも紙も削減することができますね!
お次はこちらの”Bamboo/竹”
日本の風景の中でも際立つ個性を魅せる竹をモチーフにした、美しいフォルムのガラス酒器です。
私は今までにこんなハイセンスなガラスの酒器を見たことがなく、眺めているだけでも楽しいので、こちらの酒器で飲むお酒はとってもおいしいんだろうなーと思いました。また、注ぎ口や斜めカットの注ぎ口も計算されていて、この美しさは手作りだからこそだと思いました。
他にもまだまだ素敵な製品があり、オンラインショップもあるので気になった方はぜひ廣田硝子株式会社のホームページをのぞいてみてください!
まとめ
墨田区の製造業の特徴として、今回取り上げた廣田硝子株式会社のように従業員数が少ないことが挙げられるが、一つの製品に対してのこだわりや熱量が強く、差異性や希少性を生んでいる。また、町工場だからこそ臨機応変に顧客の要望にも応えられることが可能となっている。これが墨田区の製造業の強みだと考える。
墨田区についてほとんど知らなかった私ですが、墨田区にあるさまざまな製造業を見ているうちに、一つ一つの会社のこだわりや努力に魅了されました。このご時世、経営がとても苦しくなっている会社もあると思いますが、この技術と思いを残していくために、気になった製品を購入して、次世代へと長くつなげていければいいなと思います。