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森の芸術祭 晴れの国・岡山(2)

奈義町から津山市に移動し、昼食後市内に点在する作品を鑑賞しました。

津山市内の作品について、各スポット間は近いのですが、全部を回ろうとすると1日でも足りないくらいのボリューム。

今回は実質半日だったのと、後述するマスキングテープのイベントがあったので、以下の3か所を巡ることにしました。

  • 以前から行ってみたかった「津山まなびの鉄道館」

  • 市街地にある池泉回遊式の大名庭園「衆楽園」

  • 桜の名所として知られる「鶴山公園(津山城址)」

それでは、レポートしていきます。


津山まなびの鉄道館

津山まなびの鉄道館

津山駅構内西側にある「旧津山扇形機関庫」を保存公開している鉄道博物館。

扇形機関庫

こちらの扇形機関庫は、京都鉄道博物館のものに次ぐ国内でも2番目の規模のもので、往時の繁栄がしのばれます。

こちらでは、韓国出身のアーティストである「キム・スージャ」さんによる作品「息づかい」が展開されています。

機関庫の窓にフィルムを貼り付け、光の干渉によって虹色に見えるインスタレーションで、時間帯によって見え方も変わってくるそうです。

機関庫内部より

私が訪れたのは正午頃だったので、窓に差し込む光を見ることはできませんでした(西陽の差し込む夕方頃に来るといいのではないかと思います)。

D51型蒸気機関車

鉄道博物館ですので、展示車両なども見ものです。
ちなみにこちらの蒸気機関車(D51型)は、以前大阪にあった交通科学博物館から移ってきたものだそうです。

京都鉄道博物館とは異なり、機関庫の中に立ち入ることはできませんが、外から転車台の周りを歩くだけでも十分楽しめました。

今も現役で使用されている転車台

衆楽園

衆楽園(旧津山藩別邸庭園)

旧津山藩別邸庭園として造営された池泉回遊式の大名庭園で、岡山の後楽園や高松の栗林公園をコンパクトにした雰囲気の日本庭園です。

よく整備された園内

驚くことに入場無料、園内では複数の作家によるインスタレーションが展開されています。

リクリット・ティラヴァニ《無題 2024 (水を求めて森を探す)》

大広間に展開されるのれんのインスタレーション、縁側から眺める庭の風景も素晴らしいです。

ときおり吹く風にのれんが揺れる

また園内を散策していると、金沢の兼六園にある「徽軫灯籠(ことじとうろう)」によく似た灯籠がありました。

津山の兼六園?
池泉回遊式庭園

鶴山公園(津山城址)

鶴山公園

岡山県内有数の桜の名所として名高い「鶴山公園」
こちらでも芸術祭の作品が展示されています。

アシム・ワキフ《竹の鼓動》

インド人アーティストの「アシム・ワキフ」さんによる作品「竹の鼓動」

竹を組んで作られた巨大オブジェの中には、打楽器状になっている箇所があり、実際に音を鳴らしたりして楽しむことがでできる体感型のアート作品で、子供達に人気でした。

内部から

入口から往復30分程度、アップダウンもありますので軽いハイキング気分でどうぞ。

津山文化センター

作品近くからは、2024年8月に稲葉浩志さんがコンサートを行った津山文化センターもよく見えます。こちらも昭和のモダニズム建築の秀作。

番外編① くらや

津山出身、稲葉浩志さん(B’z)のお兄さんが経営されている和菓子店「くらや」。
以前から存在は知っていたものの、今回初訪問。

旬菓匠くらや(津山市)

ご実家である「イナバ化粧品店」と並ぶ聖地として、B’zファンの方の間ではよく知られたお店だそうで、この日もそれらしき方をお見かけしました。

稲葉さんにちなんだ178どら焼き、ワッフル、生どら焼き・・・いずれもあっさりとした味わいで大変美味でした。

番外編② アルネ・津山 with mt 〜 UPCYCLE WORKSHOP 〜

ごんご(カッパ)のオブジェがお出迎え

倉敷に本拠を構える「カモ井加工紙」が森の芸術祭に合わせ、アルネ津山でワークショップを展開していました(2024年11月4日まで)。

mt UPCYCLE WORKSHOP

広いスペースの中で自由にmtを貼ったりできるもので、小学生以下でしたら誰でも参加できます。

また、隣接のショップではご当地限定のmtを購入することもできました。
森の芸術祭に関連した図柄で、お土産にも良さそうです。

次回は、芸術祭開始直後に訪ねた満奇洞について書こうかと思います。

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