MFICU 2-9日目
2日目。
緊急搬送があるとのことで午前に行うはずだったエコーが午後に。
MFICUにいると命が産まれてくることは日常なのに奇跡だと思わずにはいられない状況を見聞きする。
午後のエコーが無事終了し心嚢水の最貯留がないことを確認。
つぐが頑張っている姿を見ていると命に替えても守ってあげたいと思う気持ちは強くなる一方で息子を残して死ねないと思い、でもやはり私が死ねばつぐの命が助かるならと・・・ループにはいった2日目。
3日目。
部屋が暖かいのか微熱がつづく。
朝、検温時に心音のエコーを聞く。
規則的に「トクトクトクトク......」と生きていて、可愛い。
あぁ、今も生きてる。そう分かるだけでほっとする。
この日は、つぐの名前を確定させた日。
「いち」「まつり」「ゆき」と他候補もあった。が、それにはしなかった。
これは、とても不思議なんだけれど、彼女の名前は息子の時とは違い、私が考えて考えて考えて....命名した訳ではない。
妊娠3ヶ月の頃、あまりにも急な眠気に襲われて昼寝をし、その起床時に頭に残っていた名前をそのままつけた。
何故こんな名前が頭に浮かんでいるんだろう?と思いながらもメモをした。
知り合いにいる名前でもなければ、漢字まで頭に浮かんでいて、その漢字は普段滅多に使うことのない「嗣」という漢字だった。
本当は違うのかもしれないが、この子にはこの名前以外つけてはいけない気がしていた。
だから未だに彼女の名前の意味を親である私は説明できない。
この日も心嚢水の最貯留なく、つぐ、優秀です。
4日目。
心嚢水の最貯留が見られないため、これが浮腫に影響している訳ではないと明確に言えそうだと、医師からの改めての説明があった。やはりリンパ管の病気なんだな、と。
ここから9日目まで、私は一日の思いを記録化をできないほど身体も気持ちも参っていた様子。胎動の有無と血圧だけが淡々と記録されていた。