難関ミッションをクリアしたぜ

5月と6月、私にとって、とても憂鬱な月。
父の日と母の日である。

結婚してからほぼ毎年父の日と母の日に、母にはネックレス、父にはシャツを送っている。
2人ともまだまだ元気で会合に出ることが多いので、必要らしい。
借金生活から脱出できた長兄からはそれなりの高価なプレゼントが送られるのだが、次兄はローンの上に600万を超える借金を抱えているのでほとんどプレゼントはないらしい。
結局、うちからのプレゼントが一番高価で嬉しい、と毎年言われる。
が、うちも出産してから生活は苦しく、借金もあるので、正直やめたいというのが、本音だ。
が、父の激昂が怖くて止められないのだ。

数年前、家計が苦しかった時、母の日も父の日もプレゼントを送れなかったことがある。
申し訳ないと思いつつ、夏休みの帰省を楽しみに電話すると、母から「私はいいんだけど、お父さんが「プレゼントを送れないなら実家に帰ってくるな」と言ってるので、何かしら送って欲しい」と言われた。

「は?」

あれだけ周りから「1人娘さんがやっとさずかったおこさんだからさぞかしかわいいでしょう」と、言われてた父。
驚きというより、むしろ「やっぱりか」という気持ちでした。

父には、昔からお金にうるさいところがありました。
本人は立派に娘を育てあげたつもりだろうが、大学受験に落ちたら専門学校か就職しかないと言われたこと(長兄は留年している。結局推薦校しか選べなかった。)、成人式の振袖を出し渋りスーツにしようとしたこと(見かねた祖母が出してくれた。)、結婚式の費用のことで式の前日に部屋にまで怒鳴り声が響いたこと(幸せな式の前日に)を、私は恨みに思っている。

普通に考えたら「プレゼントごときで出禁にして、孫が可愛くないの?」と親として、人間として疑う気持ちしかない。
とりあえず私の子供たちが、40歳くらいになった時に父の日にプレゼントを送らなかったとしてもそれが当たり前だと思うし、そんなんで夫が激昂したら「あなた大丈夫?」って病院に連れていくと思う。
というか、むしろ子供に「プレゼントはいいけど、あなた生活苦しいの?」って思ってしまう。。
その気持ちが、両親には、ない。

いや、あるのかもしれないが、出さない。
その事実が、苦しい。

私が子供たち愛情を注ぐほど、両親は私のことを思ってはいなかった、その事実、辛い。
特に昨今は、次兄の借金問題を機に、兄たちと私で愛情に差があったのでは?と思ってしまうほど、辛い。辛くなってしまった。

今年、大型連休に両親をよんだこともあり、家計はマイナス。
正直、「九州まで行きも帰りもANAのビジネスクラス出してあげて宿泊代もないんだから父の日母の日のプレゼントはかんべんしていただきたい」というところ。

母の日のプレゼントは、前年予算である1万円程度のネックレスがなく、ネットで見つけたの送ったらカンが小さくてつけれないと文句をつけられたので、JALの機内販売でよさげなのを見つけて買ったものを送った(8千円だったありがとう、JAL)
父の日のプレゼントは、去年1万円くらいになり、とても出せず送れなかった。

我が地域では、週末豪雨がひどかったのだが、親から一切連絡なし。
普段はなんとも思わないが、プレゼント送らなかったからか、と想像すると、腹が立って仕方ない。
ここ数年は、「もうどうせ送れるのも10回あるかないか。あきらめよう」と思っていたのに、すっかり負担になっている。
そして、次兄は負担を免れてるのになぜうちは、という気持ち。
ヘトヘトになり、「行きたくないー」という気持ちをおさえて、百貨店に向かう。
「親なら7月になっても送ってこないんだから察して電話しなさいよー」と思いながら、適当にシャツを選び送る。
百貨店から送れば、ユニクロじゃなければなんでもいいのだ。
ユニクロを送る兄嫁より、私の方が品代も、1000円近く送料も、かかるのにそれも気にせず。

とりあえず今年のミッションは終わった。
今日は、大好きな井筒屋で買ったショートケーキを食べる。

いいなと思ったら応援しよう!