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私の好きな本~黒柳徹子氏『トットチャンネル』

テレビ創世記に、NHK専属テレビ女優第一号となった黒柳徹子氏のエッセイです。『窓ぎわのトットちゃん』青春編といった感じです。

初めて自分の録音された声を聞いた時、自分の声じゃないと泣きじゃくったり。テレビのケーブルを踏むと画面がつぶれると信じ込んだり。

※写真のラジカセもレトロですが、初期の録音機械はもっと大きいんでしょうね。

失敗を繰り返しながら成長していく過程を、笑いと涙で綴っています。

この本、何回読んだか分かりません。何年かに一度読みたくなって、その度に笑ってしまいます。だから、電車の中では読めません。

反面、終戦から10年余り。疎開先での経験や、シベリア抑留された父親のこと(無事帰還しましたが)が書かれていて、戦争の傷跡の深さを感じます。

トットちゃんは社会に出て、(本当に)たくさん失敗をします。落ち込むけど、大らかな性格で「まあ、こんなもんだろう」と、立ち直ります。

悲しい・辛い感情に、フタをしないことも大事。いつか爆発すると、「キレ」るから。

だけど、「まあ、こんなもんだろう」とスルーすることも大事。

そんなわけで、読むたびに背中を押される気持ちになります。

次に読むと、新たな発見がありそうです。


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