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辻明人氏『東京の城めぐり』トークショーに参加しました。

辻明人氏の著書『東京の城めぐり』を元に、東京の城跡についてのトークショーが開催され、参加しました。

ご多分に漏れず、この会もオンライン開催やアーカイブ発信もあるのですが、(少し遠いけど)都内だから、と会場参加しました。
 
東京というと皇居のある江戸城を思い浮かべる人が多いでしょう。そして、「江戸城以外に城ってあった?」と思う人が大半だと思います。

というのもお城といえば天守閣があったり、これがなくても石垣が残っていたりする近世以降のものをイメージが広まっているからですが、この定義に従うものは都内にありません。都内にあるのは戦国時代までの中世の城跡のみです。

これらは、○○城址公園という形でその場所が特定されているものがあれば、住宅地や繁華街の片隅にひっそり碑が立っているだけのものもあります。それでも東京都内で200か所近くあります。ものすごい数ですよね。
 
城は、防御できるように台地に作られることが多いです。それが廃城になった後、寺社が建てられる例も多く見られます。討ち死にした者への鎮魂や城主への信仰が理由でもありますが、川の氾濫や自然災害に耐えられる丈夫な場所だからという理由もあります。

災害時、現在でも神社に避難したり、鳥居が奇跡的に残ったりしたのはそのためでもあるんですね。防災に関心のある私は、腑に落ちました。
 
本書を読むと、徳川家康の江戸入府までさびれた寒村ではなかったということが分かります。
 
私は2012年に東京に引っ越してきた田舎者ですが、大都会なのに土地が凸凹なことに驚きました。渋谷なんてアップダウンが激しくて、山登り状態。
「家康が関東ローム層の上に幕府作ったから、こんなに歩くのしんどいんや!」
とボヤいていました。
しかし、長い年月をかけて随分改良していることや、凸凹が要塞の意味もなしていることを、本書を読んで改めて気づきました。
 
会場参加なので、ご本人に直接質問できたのもうれしかったです。本にはしっかりサインしていただきました。
 
地域別に城跡が紹介されているので、真っ先に自分が住んでいる品川区を読みました。意外にあるんですよね。今度行ってみたいと思います。

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