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大前光市氏『ぼくらしく、おどる』

義足ダンサー大前光市氏の半生をつづった一冊です。こういう書き方は好きではありませんが、ご理解ください。
 
実は大前氏私と同じ品川区在住で、以前地元でイベントがありました。行きたかったのですが、残念ながら都合が合わず。だから、今回読む機会ができてうれしかったです。
 
若くして、交通事故に遭い左足を切断するのは知っていましたが、これがオーディションの最終審査直前。嘘やろ……思わず呟きました。
 
苦悩しながら、それでも前を向き続けて「自分らしく、踊る」方法を見つけていく過程は感動しました。
いつか舞台を見たいです。
 
感銘を受けたエピソードをいくつか。
・初めて義足を付けた日。普通は手すりに捕まり、2~3歩歩くのがやっとらしいです。しかし、氏は手すりなしで2~3歩歩き、リハビリのスタッフを驚かせました。それで、少し元気が出てきて、ダンスやっていてよかったなと思ったそうです。
→世の名無駄なことはないのだなと、気づかされました。そして、普段から身体を鍛えておくことの大切さも実感しました。
 
・体の感覚を取り戻して、良い義足にも出会えて、バレエの発表会にゲスト出演。本誌には写真が載っていますが、よく見ないと義足と分からないくらいです。
→これは、もうひたすら感動です。
 
・もっとダンスを極めたいと、いろいろなことに挑戦するのですが、その中にはヨガや武道も含まれていました。
→私事ですが、私はヨガ講師として、自分らしいヨガは何か常に考えています。そのために、ダンスと極真空手、ピアノを習っています(趣味の側面もありますが)。様々な経験を積むことの大切さを改めて感じました。
 
ダンス好きな人もそうでない人も、ぜひ読んで欲しいです。


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