和樂webで掲載~野口謙蔵、幻の「帝展」特選作品「獲物」
滋賀県出身の洋画家、野口謙蔵。「帝展」(日展の前身)に何度も入選・特選を果たしました。
1931(昭和6)年第12回では、「獲物」が初の特選に選ばれました。
この作品、いろいろあるのです。
(ここで画像は出せないので、私の記事を読んでください。宣伝)
東京陸軍病院(現、国立国際医療研究センター病院)に寄贈されたのですが、行方不明のまま(戦争挟んでいるからね)。
長年、謙蔵の展覧会ではモノクロ画像が公開されていました。つまり、どんな色を使ったか誰もわからないのです。
ところが、最近この作品の絵はがきが見つかりました。最も、モノクロ画像に着色したので、作品の色を正確に表現できているか不明だそうです。それでもすごい!貴重な資料です。
この作品、特選とするか否か意見がわかれました。
狩りの後、獲物を自宅の庭に広げて家族?で見ている光景を描いています。
私は、「殺生」を客観的に描いているなと感じました。良い悪いはなく。生きていくための生活の一コマ。そんな感じです。これが、残酷に見えたのかもしれないです。
私は絵画について詳しく語れる知識がないのですが、私はこの作品好きです。
ちなみに。評価が割れたのは「獲物」くらいで、この後2回の特選は満場一致で選ばれたので、すごい実力だったのでしょうね。
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