樋口隆一氏(編著)『陸軍中将 樋口季一郎の遺訓 ユダヤ難民と北海道を救った軍人』
『和楽web』で記事を書いた際、参考にした書籍です。
ユダヤ人難民と北海道を救った軍人、樋口季一郎。彼が戦後、軍人としての自身を振り返り書き残した記録に、孫である樋口隆一氏(明治学院大学名誉教授)がリライト。
さらに序盤100ページほどは、隆一氏からみた祖父季一郎氏の生涯と活動が書かれています。
功績については、私の記事を読んでください(宣伝)。
読んで感じたのは、広い視野と客観性を持ち合わせていた人ということです。今風に言えば、グローバルな視野でしょうか。
また、戦後「軍人」という職業はなくなり、それ故苦労されたこともあったのですが、かつての自分に固執することなく、今を受け入れるという姿勢はs尊敬しました。
戦争を生き抜いた人は、多かれ少なかれそういう面はあるのでしょうが。
余談ですが、旧かなづかいが多くて、読むのに苦労しました。リライトしていただけなかったら、挫折していたかも。