カジートDのデイドラ日和 #2「自分の身」
神の悪戯かそれとも思し召しか、ドラゴンの襲撃により処刑は免れた。
咆哮を上げながら火を吹くドラゴンに現場は騒然としていて、訳もわからぬままカジートは帝国軍だかストームクロークだか名乗る男について行くことになった。
何やら名前も名乗っていたような気がするが、全く覚えていない!
ただ、自分を処刑しようとした帝国軍につくのはなんだか癪だったので同じ囚われの身だったストームクロークの男についていくことにした。
カジートは生きるので精一杯で知らなかったが、スカイリムはこの二大勢力で内戦状態なのだろうか?さっぱり分からない。だが、手を取り合ってこの場を切り抜ける気はなさそうだ。
ストームクロークの男に言われるがまま死体から武器を装備したところで、手が自由になっていることに気が付いた。早速手近な野菜や食器をくすねる。ふむ…悪くないな!
カジートは鞄がパンパンになるまで袋の中身を漁りながら男についていった。
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さて、しばらく歩くと開けた土地に出た。どうやらヘルゲンを抜けたらしい。
男は何やらストームクロークについて話しているが、カジートはそれよりも綺麗な景色の方が興味深くて何も聞いていなかった。
野花が沢山咲いていて綺麗だからまた摘んだ。青い花が特に綺麗だ。
カジートが花を摘む間も男は先を歩きながら何か話していたが、難しすぎて何を言っているのか分からない…。
何となく察するに「自分の側について欲しいこと」や「この先にある村に行けば歓迎する」ようなことを言っているのだと思うが…まぁ気が向いたら行こう。
カジートは今それよりも野花採取が気になって仕方ない!
男と会話を終わらせ、どこかでまた会おうと約束した…ような気がした。
何故また会うのか、どこで落ちあうのかは分からないけれど…花を集めたら考えてみよう。