チャントモンキーさんが作った振り付けを楽しむためカメラを持たなくなったオタクの話
BiSの現場で何年かカメコをやってきた僕ですが、今年に入ってからはあまり撮らなくなりました。写真を撮ることは今でもすごく楽しい。でも自分がライブ中にやりたいことを優先したら、カメラを持ってBiSのライブに行くことが少なくなりました。
オタクになって何年か経ったけど今が一番ライブを楽しめてて、そうなれたのはBiSのおかげだし、モンちゃんのおかげだなって思ってます。モンちゃんは僕のライブの楽しみ方にものすごく影響を与えてくれました。だからこのnoteで少しでも感謝が伝わったらいいな。モンちゃん、ありがとうね。
手を上げるBiSの振り付け
BiSはメンバーが振り付けを作っていて、ほとんどの曲をモンちゃんが作ったり、モンちゃんがある程度作ったものにメンバーのアイデアを取り入れたりして完成させているそうです。
“サビで手を上げること”が基本的なルールで、さらにシンプルな動きにすることで“真似しやすい”振り付けになって、真似しやすいから“初めて見た人でも一緒に楽しめる”し、たくさんの人が振りコピできると”一体感が生まれる”っていう好循環ができます。
WACKのグループの振り付けはそういうものが多いけど、その特徴が一番出てるのはおそらくBiSだと思います。それは特徴だし、個性だし、長所です。
オタクのなかには真似するのが難しい振りコピに挑戦するのが楽しいって人もいるし、振りコピが前提じゃない振り付けを見るのが好きだという人もきっとたくさんいます。そのなかで、BiSは真似しやすい振り付けを作る道を選びました。
真似しやすさは、リリイベでもワンマンでも、対バンやフェスでも生きてきます。初めて見るファンも、ファンじゃない人も、真似をしてメンバーとの一体感を楽しんでくれる人が1人でも増えるかもしれない。たくさんの人に振りコピを、ライブを楽しんでもらおうって工夫して振り付けを作ってくれるBiSが僕は大好きです。
ただ、何度も通って振り付けを覚えたらどう楽しんだらいいの?っていう疑問はありますよね。でもそうなったら、自分なりに次の楽しみ方を探せばいいと思うんです!僕はというと、会場との一体感が広がっていくのを楽しむことと、BiSとの一体感をより高めることを楽しみたいと思うようになりました。
カメラを持つか、持たないか
先にお伝えしておきたいのは、振りコピについての文章を書いていますが、振りコピをしない人への批判とかでは決っっっしてありません!ライブは振りコピした方がみんな楽しめるとか全く思ってないし、じっとして見た方が楽しい人もいっぱいいると思う。
僕なりのライブの楽しみ方を書くことでモンちゃんへの感謝と愛情が伝わればいいなと思ってるだけなので、そこだけわかってもらえたらうれしいです。
それで、一体感を楽しむために僕が何をしたかっていうのが、カメラを持たなくなった話に繋がってきます。(カメコ批判でもありません!!)
写真って、自分が動きながらは取れないんですよ。ピタッて止まってないとブレた写真になっちゃう。なんらかの特殊能力を身につけないと振りコピしながらは撮れない。
もちろんカメコでも、振りコピしやすいパートはできるだけ踊って盛り上がってる人はたくさんいます。僕もずっとそのスタイルやってきました。だから、“カメコ=振りコピしない”ではないってこともはっきりと言いたいです。
ただ、写真を撮ってる姿って盛り上がってるようには見えないし、写真撮ってる時って表情も見えないんですよ。それならマスク必須の今の状況では、目元だけでも表情見える状態を1秒でも長くして、楽しそうに踊ってたい気持ちがあります。
例えばですけど、1000人の振りコピ勢が踊ってる会場と1000人のカメコで埋めつくされた会場どっちが一体感あるかって言ったら前者じゃないですか。
一体感っていう観点で言ったら1000人のカメコが同時に写真撮ってたらそれはそれで一体感あるかもしれないけど、なんか違うじゃん。怖いし。
BiSが真似しやすい振り付けを作ってくれてるからには、100人でも1000人でも10000人でもどんな規模でもいいんだけど、1秒でいいから全員が一斉に振りコピしてるとこをメンバーに見せてみたいなって気持ちがあるんですよ。
そのためには振りコピしたいと思ってくれる人を少しずつでも増やしたくて。めちゃくちゃ楽しそうに踊ってるやつがいたら、初めてライブにきた人とか控えめな性格の研究員でも、一緒に楽しんでくれるんじゃないかなって願いを込めつつ踊ってます。
一曲通して踊るのも楽しい
僕は「真似する感じじゃないパートでは踊らない、真似できるけどしにくいパートは控えめに踊る、真似しやすいところは全力で踊る」というスタイルで振りコピをしています。初めてライブ見る人に「ここは一緒に振り付けを楽しめばいいんだ」ってわかってもらうためにはメリハリがあった方がいいと思うので、難しいところは振りコピしなくていいかなーという感じ。
ちなみに真似できるけどしにくいパートっていうのはゾンビのAメロとかBASKET BOXのAメロ、Bメロの話なんだけど、最近はああいうのも全力でいきたい気持ちが湧いてきてます。けどちょっと我慢してる。あの振り付け大好きなんだよね。めっちゃいい。モンちゃんありがとう。
だけど、コロナ禍の活動自粛期間を経て、BiSにはCARTAiN CALLとかつよがりさんみたいなAメロもBメロも振りコピできちゃう曲が出てきました。DiRTY and BEAUTYとか!!
ライブ中は常にカメラをぶら下げてた僕に「この曲はカメラを置こう」っていう習慣ができてきたのはCARTAiN CALL、つよがりさんをライブで観れるようになってからです。
思い切ってカメラ置いて1曲通して振りコピしてみると、写真のことが気になってメンバーのパフォーマンスに集中できてない時間がすごい多かったことに気付きました。複数のことを同時に考えるの得意じゃないからね。実はけっこう気が散ってました。
振りコピだけしようと思ったらずっとメンバー見てるし、振りを覚えたあとはそれまで以上にメンバーの表情とか声に注目できるようになった気もします!
写真撮るのが当たり前だった自分にとっては、新しい楽しみ方を覚えたような感じです。僕はモンちゃんが作ってくれるBiSの振り付けが大好きで、こんなにBiSのことが好きになれたのは振り付けのおかげでもあります。
全力で踊ってくれるBiSのみんなに応えたいって気持ちが盛り上がり続けた結果、リリイベだってワンマンだって、全曲を全力で振りコピするようになりました。
僕がやりたいのは、BiSが見せてくれるパフォーマンス、与えてくれる空間を最大限に楽しむことしかありません。一体感を生み出したいみたいなことを言ってるわりに、動きすぎて逆に一体感を乱してるような気もしてきました。みんなごめん。それでもやるけど!
こういうこと言ってると義務感でやってると思われたりしそうだけど全然そんなことなくて、誰よりもライブを楽しむ気持ちで踊ってるし、実際にめちゃくちゃ楽しめてます。それはBiSみんなのおかげなんだけど、やっぱりいまのBiSの振り付けを作ってくれたモンちゃんが僕に与えてくれた影響はすごくすごく大きい。
BiSのみんなと、研究員と手を上げて、全力で腕を振り続けてきた時間が本当に幸せでした。その姿が一瞬でもいいから、BiSメンバーの目にうつってたらうれしいなと思います。
いま「一瞬でも」とか控えめなこと言ったけど、本当は振りコピしてる時にモンちゃんとバチっと目が合って、特典会で「なおいさんすごい楽しそうに踊ってくれてたね!ありがとうー!!」って笑顔で言われるのが僕の夢だったんですよ!!叶わなかったけど!!
最近は広い場所で踊れるようなBiS現場が少しずつ増えてきて、毎現場立ち位置指定だった頃より振りコピしやすくなってきました。そう考えると、モンちゃんが作ってくれた振り付けがたくさんBiSに残ってるのは幸せなことだよね。メンバーが振り付けした曲は何十曲もあるんだから!!
だから研究員は、モンちゃんが作ったものをこれからもずっとライブで楽しめるはずです。モンちゃんたくさんの時間をかけて振り付け作ってくれてありがとうね。僕がまたカメラを持ちたくなる日もくると思うけど、これからも振りコピはやめません。大好きなBiSの振り付けをまだまだ何度でも踊っていきます!
モンちゃん今まで本当に本当にありがとうね。大好きだよー!!!!!