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Cry Baby マジ卍〜〜という話
Official髭男dism 『Cry Baby』
本人たち自身が「問題作」と言い切る、イキりの権化みたいな曲。
初めて聴いた時の私の感想は
「わっっっっからん!!!!!!!!」
だった。
そして、リピートし続けている今も、現在進行形ingでよくわからない。
聴いても聴いても何じゃこりゃ。どこに向かうんだ。何でこうなるんだ。
“ ど〜うしてええええ〜〜〜ッッ ”はこっちの台詞なのよ、さとっちゃん………
まあ、正確に言うと、そもそも私には音楽の知識がないので、今までも髭男の曲を音楽的に理解できたことは1度もないんだけど。
それにしてもCry Babyは最初から理解させる気がないような気さえする。
「誰も置いていかない」でお馴染みの彼らの音楽から初めて置いてけぼりをくらった気がして、正直寂しさに似た気持ちも芽生えたのが本音。
でも、だからといって「変わっちまったな」なんてバッドフォーミーみたいなことは思わない。
むしろ「変わらない」からこそこんな曲が生まれたんだろうな、と。
Official髭男dismは音楽を楽しむ人たちだ。
それは私が髭男と出会った時から今まで変わってないし、私が出会う前から、4人でバンドを結成した時から、ずっと変わらないんだろう。
彼らがこれまで発表してきた曲の数々を聴けばそれが音からちゃんと伝わってくるから。
だからCry Babyもきっと「こういうのやってみよう!!!」とか「これ、面白そうじゃね?!??」とか、純粋に音楽を楽しむ人たちが純粋に音楽を楽しんでつくったらこういう出来上がりになったんだろうな、と思う。
自分たちの知識の豊富さや技術の高さをひけらかしたい訳ではなく、やりたい事を全力でやり切ったら、結果として音楽偏差値の高さを披露することになっていたんじゃないかな。
ただの勝手な想像だけど。
だって「音楽を楽しむ」ってことに関して言えば、髭男はずば抜けて頑固だと思うから。
Cry Babyにはその頑固さが顕著に滲み出てるな、って感じる。
傘はいらないから 言葉を一つくれないか
微温い優しさではなく 弱音に侵された胸の奥を抉るような言葉を
このキラーフレーズから伝わる、ヒリヒリ感と覚悟。
「真面目」とか「いい人そう」とか、世間的な髭男のイメージを鼻で笑いたくなってしまう程、このバンドは実は尖ってる部分を持ってるし、ダークサイドもしっかりと持ち合わせた超絶音楽馬鹿な4人なんだってことが、Cry Babyで多くの人に向けて露呈したと思う。
いや、うん、どうだろうか、きっとそうであれ。
そして、この、ある意味頑固なバンドに惚れた私もまた頑固なので、こう思ってしまう。
音楽的な知識がある方がそりゃあ理解が進んで、より一層髭男の音楽を楽しんで聴けるんだろうな、なんてそんなことは最初からわかってるんだよ。
だけど、敢えて強めに言うなら、そんなことは知るか。正直知ったこっちゃないんだよ。だって私にとって1番大切なことはそこじゃないんだよ。
音楽的な知識がないと音楽聴いちゃいけないのかよ。音楽楽しいって思っちゃいけないのかよ。
たとえ知識がなくても、彼らの音楽ひとつでこんなにも苦しくなるくらいに心が動くんだよ。
初めての置いてけぼり??いいよ、4人でどこまでも前進して置いてってよ。
私は これからも何もわからないなりに 最後尾であなたたちのグッドミュージックをじっくりと味わって楽しむからさ。