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ガヴォットとわたし。

お久しぶりの投稿です。
なんとかうすーく命を伸ばしていきています。
そんな中、朝散歩をしていたら
近所にずっと気になっていたアンティークショップがあって
引き寄せられるように中に入ると
目の前にこのピエロと蓄音機がありました。

瞬間で、あ、これ私のだ。
と思って値段を聞いたら到底出せる金額でもなく
1回諦めて帰ったのですが
1週間ずっと離れずにこの子のことを考えてました。
蓄音機はいらないだろうと、彼氏に言われたけど
蓄音機の上に置いてあったピエロの指は
2本なくなっていて
ずっと一緒にいて守り続けて来たんだろうから
買うときは一緒!とわがままを言って
1週間後お店にまた行き
無理な値段交渉にも優しく対応して頂き
Xmas前に、おうちにお迎えすることができました。

ガヴォットと名付けた
私と等身大くらいのピエロと
壊れて使えない蓄音機にはBluetoothスピーカーを仕込んで使っています。

私はいつかガヴォットと突然いなくなるのが
夢です。
それくらいの宝物、というか
やっと出会えたね。という気持ちでした。

ガヴォットは今日も静かに笑っています。

ガヴォットがきたよ。
守り続けつづけてきた蓄音機も一緒に。
なくなった指は
蓄音機を必死に守ったんだろう。

家に帰ろうってガヴォットの手を握ったら
私にしか見えないなにかで
静かに笑った。

おじさんがじゃあな、と撫でたら
涙が止まらなかった。
ずっと一緒にいたんだ。店頭に10年近く。
一体どんなはじまりだったの?
ガヴォットはどんな人に出会えてきた?
なにを見てきた?

手があったかいんだよ。
静かに斜め上を笑ってみてるの。
なにを見つめてるのかな。

ねえやっとわたしの命をあげられるものが
来たんだよ。
ガヴォットと手を繋いで。
私の命を少しずつ少しずつあげるの。

周りは優しいよ。たくさん優しい。
たくさんの愛があるよ。
知ってる、分かってるけど
まずはそれをシャットダウンしないスイッチを下さい。

それがないと無理だよ。
いくらみんなが優しくても。

我儘でしょう?
だから優しくしたって損なんだって。

満月の夜に、
チリンチリンとたくさんの鈴を鳴らして
Xmasまで少し早めに
サンタのようにやってきた。

私あなたにどこかで会ってるのかもしれないね。
もしかしたら私が作ったかもしれないよね。
巡り会ったよ。
またはじめようよ。
ふたりの世界をつくって
一緒に消えよう。

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