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日記(13) -5年日記-

2024年もあと数日だ。過ぎてみると本当に早い。年々月日が経つのが早く感じるのはなぜだろう。

今年も例年同様、あんなことやこんなこと、いろいろあった。そんな日々のあんなことやこんなことは「ジャーナリング」として気が向いた時にノートに思いとともに書き留めるのだけど、それとは別に「5年日記」なるものを書いている。細々と続けてきた「5年日記」、今年は5年目、最後の年だった。

友人が3年日記をつけているという話をしてくれて、何となく興味はあった。日頃のあれこれを紙に書く、スケジュール帳を持ち歩く、という習慣がスマートフォンの影響で減っていたが、ふとしたきっかけで5年日記を書いてみることになった。そのきっかけは2020年3月末に、仕事を辞め東京から地方都市へ移住したことだった。
パートナーの転勤で東京から約1000キロ離れた中国地方へ移住した。コロナ真っ只中の2020年、この先どうなるか世界中が不安になるなかで、就職先も見つからず、友人もおらず、半年の間専業主婦として生活していた。転勤は基本的に5年で一区切りとされているが、当時31歳だった私は、縁もゆかりもないこの地で5年後の自分がどう生きているのか全く想像できなかった。この日記を書き終える頃に、またどこか新しい土地へ移り住んでいるかもしれない。振り返った時に、「私どこでもやれるじゃん」と思えるかもしれない。そんなことも頭の片隅に思い浮かべつつ、書き始めた。

自分の中でルールを決めた。
・書ける時だけ書く(無理して毎日埋めようとしない)
・空欄の日があってもい
・字が汚くても良い
・一言だけでも良い

始める前から、完璧に続けることは容易ではないとわかっていた。そもそも5年日記は誰に見せるわけでもなく、自分自身を振り返ったりするためのものだから、いわゆる映えるような書き方も色使いもせず、ただ淡々と書いていけばいいやと。
毎日すべての行を綺麗に書いてなんかいられない。でも字から読み取れる当時の状況もまた面白いのかもしれないと思ったら、そこまで気負いせず始められそうだった。

5年日記は意外と面白い。1年前の自分が何を感じていたか、どういう体調だったか、どんなことがあったかなど。とにかく仕事等でいっぱいいっぱいの時、日記はほぼ空欄だ。それでもいいのだ。空欄であることから読み取れることもあるのだ。

例のごとく、今月はほとんど記入できていない。けど、それでもいいやと。
年が明けた2025年に読み返して、5年間を振り返りたいなと思う。


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