日記(4) -人生こじらせ日記-
まだまだ脳内は完全にフィンランドモード。
ふと思い出した、自分の本棚にあったchikaさんの本2冊。
私は「北欧こじらせ日記」と「北欧こじらせ日記 移住決定編」を所持している。
休みの日の午後、コーヒーを飲みながら改めて読んでみると、フィンランドの情報はもちろん、chikaさん流のフィンランドを楽しみ方や過ごし方が書いてあり、自分のなかの「フィンランドイキタイ」欲はさらに増した。と同時に、この本を読みながら私は何度も泣いた。初めて読んだ時もたしか泣いた。
chikaさんは会社員の傍ら、週末副業をすることで自分がしたいことを見つけ、仕事をしながらも寿司の専門学校に通い、寿司店で修業し、ついにフィンランドで働くという夢を実現させた。なんかもう…すごいロールモデルである。(もちろんそこまでの過程での努力や辛い・悲しいことはあっただろうし、不安と闘いながら生活していたはず。しかも私が想像できないレベルの。)
とにかく泣いた。それはこれからの人生どう生きようともやもやしているからかもしれない。
東京に居たとき、今より収入ははるかに多かった。金曜日になると飲み歩き、学生時代の友人と会ったり、週末は自分の趣味をしながら過ごしたり、東京という街しか知らない私は何の不満もなくこれがさも当たり前だと思って生活をしてきた。手を伸ばせばなんでもある東京。東京から出るなんて考えられない。そう思っていた。
しかし約5年前に東京を離れ、約1,000キロ離れた地方へ住まいを移すことになった。それからというものの、なぜか、私は自由になった。精神的な自由だ。車の免許を取り、バイクの免許を取り、パートながら頼りにしていただけることもあり、以前より収入は減ったがやりがいもあった。細々と貯金もし、年に数回は近場へ旅行も行っている。海が近いこともあり、釣りをして、釣った魚を自ら調理したり。この地域特有の気候を感じ、この地域ならではの食材を楽しみ、方言も理解できるし、つられて話せるようにもなってしまった…笑 ふとした瞬間に「あ、私自由だ」と感じることが多くあった。東京に住んでいたころにはなかった経験だ。
でも最近なんだか心がそわそわする。これからどう生きていこう。どんどん年齢を重ねていく自分。この1年でできるようになったことはあるか、成長したこと、自信がついたことはあるか。どのように40代を迎えようか。親の老い、自分の老い。生活。お金。健康。家族。この5年で私は何ができただろうか。それは有益なことだったのだろうか。体調を崩したこともあり半年で心がそわそわするようになった。
うまく言葉にはできないけど、なんだかそわそわする理由は自分のなかでもう分かっている気もする。何か次のタイミングが来たような気がする。その何かを手に入れたければ何かを手放そう。何を手放そうか。そんなことを考えている毎日。
まさかのフィンランドの話がこんなところにつながっていくなんて自分でも思っていなかったけど、流れを止めてはいけないと坂口恭平さんも言っていたので、とにかく書きとめてみた。
どうなる私。
でも大丈夫、きっとうまくいくよ。
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