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家族みんなでAlexaスキルをつくった2018年の話

はじめに

この記事は Alexa Advent Calendar 2018 の 20日目の記事です。

家内制手工業みたいな話

私は東京都内でSEをやっていて、家族4人(夫(同業)・上の子(10才)・下の子(5才))で暮らしています。
今年は家族みんなで、以下の8つのAlexaスキルを作り、リリースしました!

2018-02  魚へんクイズ 
2018-02  草かんむりクイズ 
2018-05  今日の幕府( Qiitaに投稿した解説 ) 
2018-08  声に出して!お断りレッスン(VUIの「ユーザーはコマンドを声に出さなければならない」特徴をフィーチャーしてみたもの)
2018-08  サウンドプリンセス (究極のプライベート空間で使う用途の音姫リスペクトスキル) 
2018-12 早口かるた
2018-12 組み合わせかるた
2018-12 モールスかるた

(AWS公式のほうから echodot を頂くなどもありました♪)

この記事では、スキルを作るときの家族での役割分担と、今月リリースした3つのスキルについて書きます。

家族でスキルをつくるときのながれ

まずは(みんなの余裕がある(重要!))休日、家族でワイワイと案を固めます。
だいたいは思いつきのようなところから出発し、おのおのが好きなことを言い合います。だいたい、

 ・私が提案し(Alexaの技術的制約からくる調整などをし)、
 ・上の子(10才)・下の子(5才)が膨らませて
 ・夫が方向性を(ときに、思いもよらぬほうへなど)まとめる

というような家族会議です。

特に、夫が繰り出すアイディア(スキル「きょうの幕府」の解説にも書きましたが『「幕府が ひらけるか / ひらけないか 」 のドキドキ感』は彼のアイディアです)はスキルのコアコンセプトにも据えさせてもらうことが多く、都度、尊敬の念が増すので、夫婦仲にも寄与しているなーと、今、書いていて思いました。

実装は、わたしが(子を寝かしつけたあと深夜…)行い、(数日間、朝ご飯の食卓で)家族でテストをして、リリースするようなことをしています。

こんなカジュアルに(楽しく!)テストができるのもVUIのよいところで、実際の光景はこんなかんじです。

・私が朝食作りのフライパンを振りながらスキルを口頭で起動する
・上の子が、(支度しつつ)シナリオやSoundEffectを論評してくれる
・下の子が、(ふざけつつ)厳しいテストをしてくれる
 (例:Alexa「”次へ”か、”もう一度”と言ってください」 
    下の子「ゴリラ!」)
・夫は、スキルタイトルやリリース説明文を論評してくれる

ヘンなかるたを3本リリースした

今月、私の仕事がひと段落してきたので少し気持ちに余裕が出て、”ヘンなものが作りたい”気持ちが戻ってきました。
そこで、家族会議をして、かるたをつくることにしました。

せっかく、機械に読み札をよんでもらうのなら「人間での実現は 面倒 または 難しい」方向性のかるたにしたい。

人間による一般的な読みはこんなかんじ?……

 「読み札を、1枚ずつ、適切な速度で人語(日本語)を読上げる」

…その反例を並べて出た以下のアイディアを実装しました。

1. 組み合わせかるた(Alexaが「笑う門から 出た誠」と読み上げたら(機械的に組み合わせ1000種類以上)、「笑う門には福来たる」と、「嘘から出た誠」のふたつのフダを同時に取れるか、を競う

# このスキルのシナリオに実装するために、上の子(10才)と一緒にイロハかるたの句を分解しているところ

# あと、上の子がAWS公式のアイコンビルダーでこのスキルのアイコンを作ってくれました(自慢)

2. 早口かるた(早口言葉の読上げスピードを1~5倍速に変更できる
3. モールス信号かるた(Alexaから発せられるモールス信号音をきいて、対応するアルファベットのフダを取れるか、を競う

# 信号音や符号表記は、Wikipedia のリソース を利用しました。シナリオ応答はこんなかんじ…。

実装について

実装の詳細は公式のリソースを参照するのが一番なので割愛します。

(以前、Qiitaの方で投稿したものなど、よろしければご参照ください。。
 [Qiita] Alexa Skills Kit SDK に関する知識ゼロからスタートして、約3週間で、審査を通って公開されたSkillを開発するのに役立ったURL )

(なお、Alexaスキルの実装は、

「スロットモデル・インテントモデル・エンドポイント実装」の三位を一体とし、
・実装中、たとえるなら「ルービックキューブで、”あと一面”が揃わないから、全部崩してイチから揃え直す」みたいな局面が度々訪れたりする
・けれども、一体となって全てがうまく廻ったときの快感が、ほかでは得難い独特さでおもしろい

という点が、おすすめだと思います!)