【J‐TREC出場】【フィリピン南北通勤鉄道】EM1001形 J-TREC横浜事業所出場 2021年10月18日~2021年10月21日
・久々の海外向け車両が出場
2021年10月18日未明から10月21日未明にかけて、フィリピン南北通勤鉄道線向けの車両がJ-TREC横浜事業所を出場し、横浜市内の港まで陸送されました。
外観はJR東日本のE233系系をベースとしたサスティナ車体。
運転台は真ん中に設置されています。
その他、前部標識灯や行先表示器等の各部品は日本の電車でも導入しているものが使用されているのも特徴です。
・海外向け導入の経緯
J-TRECは前身の東急車輛製造から海外向け車両を展開していますが、今回久々の海外向けということで注目されました。
導入先となったフィリピンでは近年経済成長が6~7%と推移し、人口も1億人を超えておりASEANの中でも上位の成長国です。
この成長により首都マニラ周辺では人口増加に伴う交通整備が追い付かず、交通渋滞等により人々の移動が不自由となって経済損失も発生している現状もあり、国際協力機構(JICA)とフィリピンとの有償資金協力に基づき計画された日本政府開発援助(日本ODA)であり、日本国内ではJ-TRECと住友商事と共同で受注し製造することとなりました。
マニラ南北通勤鉄道は、マニラ周辺の交通渋滞の緩和や通勤圏の拡大を狙い建設されている鉄道路線であり、新線開業に伴う新型車両第一陣が日本から出荷されることになりました。
同鉄道のEM1001形は今後8両編成13本製造される予定であり、全車J-TRECで製造されるものである為、今後も同じような陸送が見られるものと思われます。
・最後に
今回は、筆者の体調不良もあって3日目、4日目の参戦でしたが、4日目最終日が先頭車と言うこともあり、深夜にもありながら多くのファンが駆け付けた反面、道路内に入って撮影したりという行為が目立ちました。
深夜ですので昼間に比べて交通量は少な目ですが、少ないだけで完全にゼロという訳ではない中、道路内や中央分離帯での撮影が目立ったのは命より電車という情熱から来る行動だと思いますので、一度自分自身を見つめ直した方が良いかと思われます。
最近、陸送関連が過激化している影響で製造会社、陸送会社共に厳重な対策に向かう傾向があります。
これも追っかけによる妨害を受けても製品を守るための行動であり、一度妨害等が発生するとより厳しい対策をしなければならず、イタチごっこの末泣きを見るのはギャラリーの方です。
撮ったもん勝ちという理論もありますが、今後の新車陸送で全身カバー等されても過去の行動が反映されて文句を言えない状況になるでしょう。
熱くなるのも程々にです。
3日目は、工場付近以外の場所でロケハンを兼ねて撮影。
車体長が短いのもあってか、信号が青であると通常の4トントラックより少し大きく膨らむ以外普通に曲がっていったのは驚きでした。
これも慣れなのか、テクニックなのか…
深夜ですが、開いた口が塞がりませんでした。