見出し画像

【J‐TREC出場】【東京都交通局】10-300形(10-690編成) J-TREC横浜事業所出場 2022年4月11日〜2022年4月15日

・今年度初の陸送出場は都営新宿線

4月11日未明から4月15日未明にかけ、都営10-300形がJ-TREC横浜事業所を出場し、所属先の大島車両検修場まで陸送されました。

今年度(2022年度)完了予定である都営新宿線全列車10両編成化による増備であり、8両編成の10-300形を置き換えるものと思われます。

今年度初の陸送であり、同系の増備も今回含め4編成増備される予定です。


・前月と2ヶ月程度という早いスパンでの増備

同系の前回出場は、2022年2月15日。
僅か2か月の間隔での出場となり、2022年に入ってから今回の出場が3編成目となります。

2022年2月、10‐300形陸送
2022年1月、10-300形陸送

同じ型を一気にかつ大量生産しようという考え方から短期間で一気に出場しようという考えかもしれませんが、案外早く10両編成化が達成するのではないかと個人的に注目しています。


・今陸送のまとめ&前回との変更点

今回も全日程取材することが出来ましたので1日ずつ紹介しようかと思いますが、その前に前回の陸送と変わった点をご紹介したいと思います。

・前回との変更点

今回、前回と比べ変わった点として、各車昇降出来る窓部分につっかえ棒が追加されました。

恐らく、過去の陸送で運搬中に衝撃により窓が自然降下してしまったのではないかと考えられますが、その対策なのか、各車(乗務員室除く)昇降窓につっかえ棒が追加されました。
このつっかえ棒、海山関係なく付けられているのが特徴です。
今後この様な形での輸送になるのか不明ですが、前回と変わっていた点として挙げさせていただきました。

緑矢印に注目。
開閉する窓(乗務員室除く)全てにつっかえ棒が設置された。

・陸送初日

陸送の順番としては大きな変更はなく、前回同様10号車(10-○○※○○部分は編成番号※0)からスタートします。

工場から出場する都営新宿線。
今年度初の陸送がスタート。
10号車は先頭車。
後部に前面のお顔が見えるのはこの日だけあり、人も集まる。
今回もSBSロジテクスが担当。
一晩で2両ずつ輸送していくのが恒例。
この車両は9号車。
散り際の桜も春らしさを演出する。
地下区間かつ軌間が違う為、直接交わることがない京急線との共演。
留置中の京急車両の殆どが21世紀に製造された車両である。
国道を行く先頭車を載せたトラック。
この日より、5日間の取材が始まる。

・陸送2日目

ここからしばらく中間車のみの為、ギャラリーは筆者以外全く居なくなる。
先頭車だけは夜の深い時間でも大人気。

パンタなしの中間車。
しかし、所属表記をちゃんと見られるのは陸送時ならでは。
新宿線車両は車両基地容量の都合で棒連結器と密着連結器を採用している。
付いている連結器や場所は車両によって異なる。
普段連結されて見ることが出来ないパンタグラフの配線も新品の状態で見ることが出来る。
交差点を左折する新宿線車両。
深夜の道路にこの様な車が左折したら知らない人は誰でも驚くだろう。

・陸送3日目

3日目はパンタグラフ無しの中間車のみ。
下部の画像と見比べると差異がハッキリする。
上部画像と見比べて連結器の形が異なる。
※上部は棒連結器の為、連結器が無い状態となる。
密着連結器の拡大。
後部に密着連結器が位置する時は緩衝材を投入している。
この日は輸送ルートないで道路工事があった影響で止まる機会が多かった。
まさか、同じ場所で止まるのも中々無い場面。
これが先頭車だったらな…

・陸送4日目

この日も中間車。
3号車は弱冷房車となる。
パンタグラフ付き中間車は妻面部まで配管がある。
ドア上のモニターは17インチモニターを採用。
京急線横の国道を疾走する都営新宿線。
隣の京急線は営業中ながら終電時間帯により本数が少ない為、すれ違うタイミングは少ない。
信号待ちの陸送車。

・陸送最終日

陸送最終日は初日同様先頭車登場。
しかし、あいにくの雨。
京急線の列車を通過させるため、しばらく待機する。
トレーラー側に先頭車の前面がある為、スカート(排障器)は設置されていない。
出発までの間、雨が降ったり止んだりの状態であった。
これにて今回の陸送全日程が終了。
今年度は数回続くことになる。


いいなと思ったら応援しよう!

Y_TREport
よろしければこの活動に応援をお願いします! いただいたチップは記事の取材費に使わせていただきます!