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【J‐TREC出場】【JR東日本】 E235系グリーン車(F-48編成,F-49編成) J‐TREC横浜事業所出場 2024年12月24日

⭐︎苦節 4年8ヶ月 紆余曲折の中ようやく全編成揃う⭐︎

12月24日未明、横須賀・総武快速線用グリーン車がJ-TREC横浜事業所を出場しました。

11月21日以来、約1ヶ月ぶりの出場。
※前回出場は以下のリンクからご覧いただけます。

2020年4月21日の初出場から約4年8ヶ月。

途中製造がストップした時期もありながら、今回ようやく予定数である全49編成が揃うことになります。


●出場時の様子●

約4年8ヶ月のラストはECOMO重連での出場
黄色の2号機が先頭となる。
48編成目
ラストである49編成目
今回の出場で全49編成のグリーン車が揃うことに
最後の編成達が神武寺(池子)まで輸送する

・最終増備車両であるF-49編成の検査年月日は…

前述の通り、今出場が重連での出場であったゆえ、最後尾の妻面に記載されている検査年月を確認することが出来ました。

確認した検査年月は…

【2025-3】

2024年に出場したが、完成時期は2025年3月

横須賀・総武快速線用グリーン車の最初の検査年月は、横浜における出場月基準ではなく、J-TREC新津事業所での出場年月に準拠します。

これは、新津事業所において普通車が製造されるため、普通車と繋いだ11両編成が完成した時点を鉄道車両としてのスタートになるからです。

そのため、出場したのが2024年なのに、銘板が2025年のものになっているのもこの理由からとなります。
※前回出場時点で2025年の銘板が一足早く見られたことになりますが、プッシュプル方式であった為、深夜で確認することは出来ず…

話が少し脱線しましたが、最後の編成であるF-49編成の検査年月が2025年3月であることから横須賀・総武快速線のE235系1000番台はこの月に全て営業運転に入ることが出来る状態となります。

2025年3月予定のダイヤ改正に間に合うか否かは不確定ですが、ダイヤ改正月に全てが揃うということは、従来車両であるあの車両がダイヤ改正を乗り越えられるか暗雲が立ち込めることになりました。


●Y_TREport 年度を跨げるか? E217系●

前述の通り、2025年3月までに全49編成が揃う予定のE235系1000番台。

全てがE235系1000番台になると、従来車両であるE217系の活躍の場が無くなりかねない状況となります。

当noteにおいても東海道線時代にリバイバルしたE217系を中心にレポートをお届けしました。
今回は、運転開始30周年の2024年となったE217系の晩年の活躍を簡単にレポートしたものになります。

・風前の灯となるE217系

2024年12月31日現在、鎌倉車両センターに所属しているE217系は基本11両編成が5本、付属4両編成が5本在籍しております。

2020年から営業運転を開始したE235系1000番台と入れ替えでE217系の廃車も始まりましたが、途中E235系の導入が止まったり再び動き出したりを繰り返しながら現在に至ります。

今回最後のグリーン車出場による営業運転開始時期が2025年3月となり、そろそろ終焉という文字が近づいてきたE217系ですが、2025年に入ってからも活躍は続いています。

2024年から2025年の年末年始は稼働率が比較的高く、横須賀・総武快速線及び横須賀線逗子〜久里浜間の付属編成による区間運用にも度々充当されました。

逗子~久里浜間の区間運用も充当

年末年始期間の横須賀線は土休日ダイヤなり、平日ダイヤと比べて11両編成の運用も多くなるゆえ、基本編成のみのE217系を見ることが出来ました。

年末年始は土休日ダイヤとなるために、基本編成のみの稼働も見られた

しかし、年度末には全てのE235系が揃う予定であり、稼働率が比較的高かった年末年始も今回で最後になると思われます。

・2025年度もE217系は活躍出来るか!?

2024年から2025年にかけての年末年始は元気よく走っていたE217系。

年は跨げても年度が変わる2025年4月以降に活躍できるか。

筆者の予想としては、【ゼロではないが、限りなく低い】と予想しております。

理由として主に2つ。

  1.  全てのE235系が揃う

  2.  ダイヤ改正による運用調整が行われる

1.は前述の通りによりここでは割愛しますが、2.に関しては、ダイヤ改正が一つのターニングポイントになると考えられます。

ダイヤ改正は基本1年に1回行われ、列車の時刻変更、増発及び減便が主な話題となりますが、このタイミングで様々な運用調整が行われ、夜間の車両基地の留置数の変更及び全体の運用調整が行われます。

現在の新しい車両は比較的優秀な車両が多く、需給の増減の他、検査期限が従来車両より延長することも可能であることから、新造車両は従来車両より編成数が減少している現象が関東地区で走るJR線の特徴となっています。

列車ダイヤや運用を調整することにより、所有本数を減らし効率良く運用・メンテナンスが出来るメリットや固定資産税の削減等税制面でのメリットも生じます。

2025年3月のダイヤ改正により運用調整が行われないというのは考え辛く、ほぼ確実に調整が行われると考えられます。

ダイヤ改正による運用調整の結果、最後のE235系の導入前においても、全ての運用がE235系化する可能性があります。

2025年3月のダイヤ改正後はE235系で統一するのか

横須賀・総武快速線の運用範囲は、久里浜駅から房総半島の君津駅・上総一ノ宮駅だでなく、成田空港駅・鹿島神宮駅・成東駅と千葉県内において様々な路線に乗り入れております。
そして、ホーム長の関係や千葉方面では様々な行先を走ることから逗子駅及び佐倉駅等での増解結も発生します。

E217系とE235系が連結し営業運転が出来れば運用による制限を受けることはありませんが、この編成同士の連結は営業運転では不可能であり、本数が減っているE217系の運用は限定されることになります。

車両を新型車両に統一出来れば、万が一ダイヤ乱れによる運用乱れが発生した場合でも、比較的容易に運用調整が出来るものと考えられます。
※通常の運用に戻るまで数日間掛かることもあり、検査期限の関係で途中駅の車両交換が行われることも発生します。

このことから、ダイヤ改正を境にE217系の活躍の場はほぼ無くなり、他のE235系が故障等で車両不足等に陥った場合、予備的な役割として再び本線上走る可能性はあります。

しかし、それもいつまで走るか不透明なものの、2024年度から2025年度にかけて車両自体は跨ぐ可能性が十分にあるものの、現在の様に活躍出来るかは非常に低いのかなと筆者は予想しております。

年末年始は非常にまったりしていたものの、これからダイヤ改正前にかけてE217系を撮影する方が増えるのは確実であり、現在も昨年に比べて非常に増えている印象があります。

唯一の旧塗装のリバイバルをしているY-101編成も1往復の営業運転以来本線上を走っていないことから、このままサイレントに本数を減らし3月初めて及びダイヤ改正前後において本線上を走らなくなるのではないかと感じます。

せめて、逗子〜久里浜間のローカル運用でも入って欲しいところですが、運用上都内区間を走らなければならない為に、本線上でY-101編成を撮影するのは困難なのではないかなと感ています。

◯さいごに◯

今回の出場において、横須賀・総武快速線用のグリーンが全て車両が揃ったのと同時に、遅れてスタートした後ひと足先に全ての車両が揃った中央快速線用を含め、2020年4月から始まった2階建グリーン車の出場は約4年8ヶ月をもってひと段落となりました。

この取材を初めてからのおよそ半分がグリーン車であり、当noteの記事も約半数が横須賀・総武快速線か中央快速線のグリーン車の記事で占められています。

近い将来、横須賀・総武快速線及び中央快速線用のグリーン車の記事はマガジンとして一つに纏めようと計画しております。

現在、100記事を超える当noteのレポート記事ですが、最新の記事には前回の記事がリンクに掲載されているものの、それ以前の記事は年度まとめ時の記事か特集として掲載しておりますが、過去の記事が探しにくい、見難い部分があります。

したがいまして、いつマガジンとして公開するかはお約束出来ませんが、少しずつ現在のマガジンを含めリニューアルしていく予定でありますので、気長にお待ちいただけると幸いです。

今回の記事で2階建グリーン車は一旦終了です。


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