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【J‐TREC入場】【京急電鉄】新1000形1500番台(1501編成) J-TREC横浜事業所入場 2023年7月28日〜29日

・約4年振りの川崎車両からの京急車

7月28日から29日未明にかけ、京急新1000形がJ-TREC横浜事業所に入場しました。
今車両は今年度京急電鉄における増備車の一つとなり、兵庫県にある川崎車両から出場した車両となります。
※川崎車両出場は27日

久しぶりの川崎車両製。
2019年5月31日の同形1667編成以来、約4年振りとなります。


・輸送時の様子 〜昼の部〜

入場時は車両工場(今回は川崎車両)から池子(神武寺)間を甲種輸送する昼時間帯と池子(神武寺)〜金沢八景間を結ぶ深夜時間帯に分けてご紹介します。

昼の部は吹田貨物(タ)〜新鶴見信号場間は電気機関車牽引、新鶴見信号場〜池子(神武寺)間はディーゼル機関車牽引と2つに分かれます。

今回の甲種輸送において、神奈川県入りしたのは28日の午前中。
所々駅や貨物ターミナルに停車しながら新鶴見信号場へ向かいます。

新鶴見信号場信号場までEF210形344号機が牽引

新鶴見到着後、機関車付け替えと方向転換を行い、池子まで向かいます。
東海道貨物線〜根岸線〜横須賀線を経由する為、この区間も電気機関車でも良いかと思いますが、鬼門となるのが逗子〜池子間。
この区間は非電化(※パンタグラフを用いて電気を得られる電線がありません)の為に電気機関車が入線出来ません。
その為にディーゼル機関車が用いられます。

新鶴見信号場で折り返し、池子(神武寺)までDD200形901号機が牽引。
入場時の甲種輸送で試作機が充当されるのは初めてである。
パッと見で京急所属のディーゼル機関車に見えなくもない。

池子後到着後は機関車と切り離し、深夜時間帯まで留置されます。

・輸送時の様子 〜夜の編〜

到着から数時間留置された車両は深夜牽引車に牽かれJ-TREC横浜事業所まで輸送されます。
前回の入場時までは、DD5515と7200系のコンビでしたが、前回の出場より牽引機関車が変更となり、バッテリー牽引機関車「ECOMO」が初めて充当されました。

「ECOMO」牽引の入場甲種は今回が初。


・工場到着後は台車交換と最終チェック

今回工場に入場する理由は「台車の交換」です。

実は、京急線を走る車両と甲種輸送でJR線を走る車両は線路の軌間(幅)が異なる為に双方で走ることが出来ません。

しかし、今回の甲種輸送で走っているのは全てJR線。
何故、線路幅が違う京急の車両がJR線を走る事が出来るのでしょうか。

・JR線で走れる様に台車を変えている

京急線の線路幅は1435mm、JR線の線路幅は1067mmと JR線の方が若干狭くなっています。
その為、京急線で走る用に製造された台車を取り付けることが出来ません。
したがって、JR線での輸送時はJR線で走る台車を「仮」で取り付けて輸送し、工場にて正式に京急線を走る台車に交換して京急線を走ります。

このJR線の台車から京急線の台車に交換する為に今回の入場が行われています。

緑色◯が仮台車。

今後は台車交換を行い、各種の最終チェックを行った後再び出場するものと思われます。

・各車両の模様

今回は甲種輸送時における各車両の模様をお送りし締めたいと思います。
全貌は出場時に現れると思います。

パンタグラフは緊締された状態での輸送。
床下周りは従来の車両とほぼ変わらないと思われる。
ただし、1890番台と異なりお手洗いの設備は無い。
先頭車の前面は現在の1600番台と1890番台を足して半分に割ったものと思われる。
新1000形シリーズで初めての形態。
そして、京急線を含む1号系統が全てデジタル無線(SR無線)化した為に、昔搭載されていたアナログ無線(IR無線)の設置は省略された。
また、乗務員室ドアのドアノブ2段化も京急車両としては初めてである。
深夜に輸送される京急車。
従来車と遜色ないが、細かい所で変更がされている。

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