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顧客感動を創る〜また来たくなるお出迎え〜


「いらっしゃいませー!」
僕がお店のドアを恐る恐る歩くと、甲高い女性の声が聞こえた。
笑顔で慌ただしく動くその人は、僕の存在を見つけると
満面の笑顔で僕の方へスタスタと歩いてきた。
「ご来店ありがとうございます!」「何名様でしょうか?」
僕が少し上擦った声で1名と伝えると彼女は
「それでは席にご案内しますね!お足元お気をつけください」と
床を手のひらで指しながら僕を席まで案内してくれた。

お出迎えがお店の第一印象を決める

来店型の店舗ではお客様がお店に入ったその瞬間に
そのお店への第一印象が決まります。
つまり、お出迎えでお客様の満足度は大幅に変わるのです。

お出迎えが悪いと、その日の接客を全て悪いもののように感じてしまい、
逆に最初にお出迎えがいいと、その日全ての接客をいいものだと感じてくれます。

お出迎えで顧客満足度が変わるといっても過言ではありません。

悪いお出迎えとは

ここで一度、印象が悪いお出迎えとは何か一緒に考えていきましょう。

まず第一に、「いっらしゃいませ」の声がないこと
これは最悪です。
お客様が来ていることに気づかずそのまま放置してしまい
少し経った後で誰かが気づき案内をする。

この放置されている時間、お客様はほぼ必ずといっていいほど
ストレスを感じています。

皆さんもそういう経験はありませんか?

そうなんです。
まさにそんな忘れ去られている気持ちになり
「次は来たくないな・・・」という気持ちにさせてしまいます。

それと同時に、接客にもかなり気を配る必要があります。
この一番最初の接客はお客様の中で大きな割合でその店の印象につながります。
ここで、忙しいからと少し雑な接客やルーティン通りの接客ばっかりしてしまうと、お客様は不快感を覚え足が遠のいてしまいます。
満席ですぐに入れない場合でも誠心誠意、説明すれば
お客様は待ってくれます。

だって、お客様はあなたのお店に入りたくてドアを開けたのだから。

ドアを開けたという時点で少なくともお客様は
あなたのお店の何かに惹かれて入ってこられたということなので
ストレスを与えなければお客様になってくれる可能性は高いです。
そんなお客様を逃さないためにも、一番最初の接客はお客様に不快感を与えないような接客を作り上げましょう。

また来たくなるお出迎えとは

まずは先ほどあげた反対のことが来たくなるお出迎えに挙げられます。
来店されたお客様にしっかりと気づき「いっらしゃいませー!」と
全員で声をかける。
そして玄関で待っているお客様に
・すぐご案内できるのか
・少し待ってもらうのか
・もう満席で入れないのか
をわかりやすく説明する。
まずこれができることが大前提としてあります。
これはストレスフリーの基礎の部分です。

そしてまた来たくなるお出迎えではここからもう一個
お店独自の取り組みやスタッフ1人1人の力が重要です。

例を挙げると
高級ホテルのおもてなしです。

常連のお客様の名前を覚えて、お出迎え時に名前を読んだり
旅行客の方のスーツケースの置き場所をすぐご案内したり
明らかに予約をされている方が明確なら名前を読んだりして
その人に合わせたオーダーカスタム接客をしましょう。

もっとできる人はお客様の服装や振る舞い、時間帯等から
お客様の情報を読み取り雑談をして
そこから商品のご案内をして、実際に喜んでいたただけたら
それは最高のお出迎えと言えるでしょう。

お出迎えから店舗を作る

何事もファーストインプレッション、一番最初が肝心ですよね。
ここでどんな印象を与えるかで人の印象や商品の印象も変わりますよね。

店舗も一緒なんです。
長く愛され続ける店舗を創るためにはそのお店の第一印象、
つまりお出迎えにこだわることが重要です。

お出迎えでお客様に驚きと喜びを与え
共に長く愛されるづける店舗づくりをしていきましょう!



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西尾 天@店舗コンサルタント養成講座
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