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採用の時に見るべきポイント 書類選考偏① ~社歴が良くても経歴の内容が薄い場合はNG~

私は過去に採用に関わる仕事(主にITエンジニアの採用)も多くして来ました。
書類選考で言えば1000人近く見ていますし、面接も100人以上はやっています(専任の人事ではないのでものすごく多いわけではないですが)。
その中で「経歴は可能性ありそうだったが面接をしたら違った」「面接でいいと思ったが入ってみたら合わずすぐ辞めてしまった」という上手くいかなかった経験ももちろんあります。

そうして回数を重ねてきた中で、書類選考や面接でしっかり求めている人材を見極めるために見るべきポイントなどが固まってきて、最近は「採用して合わなかった」「見極めが難しかった」ということはなくなってきました。
その採用の中で見るべきポイントを、何回かに分けて紹介していきます。

今回は書類選考偏の①です。
(本当は書類選考偏・面接偏の2回にしようかと思いましたが、長くなってきたのでさらに分けます)


社歴などが良さそうでも内容がしっかり書かれていないとその時点でNG

まず、職務経歴書(レジュメ)に経歴の内容がしっかり書かれていない時点で厳しい場合が多いです。

例えば

  • ◯◯年△△月〜◯◯年△△月 株式会社XX

    • 製品YYの開発

だけしか書いていない場合はもし会社と製品が有名なものだったとしても、何をやっていたのかよくわかりません。

  • ◯◯年△△月〜◯◯年△△月 株式会社A

    • 製品Bの開発

      • 主にCの機能の開発を担当

      • Dの作業の実施

      • リーダーとしてメンバーのスケジュールや状態の管理も担う

      • ツール: E、F、Gを使用

      • ・・・

のように書いてあれば、少し想像がしやすくなります。

社歴などを見ると有名企業での経験が多かったりと、パッと見ですごそうに見えたとしても、その中でやっていた具体的なことが書かれていない場合は大抵厳しいです。
経験上、実際にこういった経歴内容の人と面接してみて、通過した人は0です。
(会ってみて「やっぱり違うなー」となることしかなかったです)

理由としては以下のようなことがあると考えています。

  • ①実際にやっていることが薄かったり、理解していない場合

  • ②書類を読む人への想像力が足りない

  • ③アピールする気がない

①実際にやっていることが薄かったり、理解していない

有名企業やスキルの高い人が集まっているイメージの会社にいたとしても、その人が必ずしもそのイメージに合致するとは限りません。
どんな組織にいたとしても、活躍の度合いに差はありますし、入ったけどやっぱり合っていなかったということもあります。

そのため所属している企業や作っている製品はすごいものだったとしても、その中で一番難易度の低い作業しかしていなかったり、すごく狭い範囲での作業しかしていないことがあります。
また、色々やっているように見えても指示を受けてこなしているだけで、実際にその業務への理解は低かったりすることもあります。

そうなると経歴に書ける内容は自然と少なくなります。
本当にやっていた範囲が狭ければ書ける量は減りますし、色々やっていても理解が低ければ具体的な内容を書きづらいためです。

②書類を読む人への想像力が足りない場合

これは個人的には結構重要かつ真理だと思っている部分です。

本当に色々と難易度の高いことをやっていて、魅力的な経歴を持っているのであれば普通はしっかり書くはずです。
書類選考はテキスト上の経歴の内容だけを見て判断されるので、その方が通過する可能性も高いからです。
逆に書かれている内容が少ないと、選考する側も判断材料が少なく、判定が難しくなります。

そのためもし実際に経験豊富でスキルが高かったとしても、それを書いてない場合は読む人のことを考えて書いておらず、想像力が低い人なのかなと感じてしまいます。
想像力の高い人であれば、「選考する人はこういう情報を知りたいだろう」「こういうことを書いてあれば目に止まりやすいだろう」と考えて、内容を充実させていくと思います。

なので社歴などが良さそうでも書かれている経歴の内容が薄い場合は、「中でなにやっていたかよくわからないけど可能性あるかも・・・」とは考えず、「材料が少なく判断できない」と割り切ってNGにしています。

③アピールする気がない

あとは単純にアピールする気がない場合があります。
すごい経験を持っていて、詳細に書こうと思えば書ける人でも、単純に面倒だったりとあまり気力がなく書いていないというパターンです。

そういった時は転職活動に対してそこまで積極的でない可能性があります。
一旦転職エージェントやスカウトサイトに登録はしているけど、そんなにそこに労力をかけるつもりがない場合です。
自社の応募フォームなどで直接申し込まれていたり、スカウトサイトで「転職意欲 高」としている場合は当てはまらないと思いますが、紹介で流れてきたような経歴書だった場合はこういうこともありうるでしょう。

本当に書けない場合との見分けはつきませんが、どちらにしても経歴の内容が薄い場合に採用につながる可能性が低いことの理由の一つではあります。

内容が少なく判断が難しいと感じたら迷わずNGとする

まとめると、職務経歴書の内容が薄い場合は基本的に迷わずNGとしてしまう方が吉です。
もちろん他にポートフォリオなどが用意されているそちらを見て欲しいという場合は、併せてみる必要がありますが、職務経歴書のみの場合はその情報が全てと判断して良いでしょう。

面接を1回するのにも大きな労力はかかるので、「もしかしたら・・・」と考えすぎず、割り切って判断することも重要です。
(と、過去書類選考と面接をしてきた中で学びました)

次回は「書類選考偏② ~自分たちが求めているスキルを得られる仕事をしてきているか~」を書く予定です。

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