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マネジメントの役割はプレーヤーの時と変わることを認識する

チームの中でプレーヤーとしてバリバリやっていた人が、活躍が認められそのチームのリーダーなど、マネジメントの役割を任されるというパターンはよくあります。
任された本人もキャリアアップとして前向きに受け入れることも多いです。

しかし流れでマネジメントの役割を始めたり、同じチームでそのままやっていたりするとプレーヤーの時の作業をそのまま続けた上でやってしまい、忙しくなって破綻していることがよくあります。


マネジメントを始めたら必要な時間は増える

まず、マネジメントをやり始めると確実にそれによって使う時間は増えます。
自分の作業や自分の作業に関連することだけでなく、チーム全体のことなどより広い事柄に目を向けなければならなくなるためです。
他メンバーの進捗の管理や問題が起きた時の対応をすることもあるかもしれません。

通常の手を動かす作業と違って想像がしづらいものではあるのですが、会話する時間だったり、考える時間(場合によっては考えたことを資料化する時間など)が確実に発生します。

プレーヤーだけの時と同じ感覚でやると起こること

チームのメンバーとしてプレーヤーでバリバリやっていた人がリーダーになった時、作業は今まで通りやりながら(作業に使っている工数は減らさず)マネジメントにも手を出す、ということがよくあります。
「ちょっと管理するだけなら作業が増えるわけじゃないし、ついでにやる」と軽く見積もってしまうこともありますし、「チームのメンバーが優秀だからそんなにちゃんと管理する必要はない」と考えていることもあります。

しかし、実際にはついででマネジメントができることはほぼありません
チームのことを色々と考え始めたり、相談事やなにかが起きた時に話しかけられることも多くなり、作業が中断されることも増えます。
そこで今まで通り自分の作業も持っていると、どんどん時間が足りなくなりなくなって、毎度のように遅れが発生するようになります。
(もともと大きくゆとりのある作業量しか持っていなかった人であれば別ですが)

逆にこれまで通りの量の作業を完全にこなせている場合は、マネジメントの方にちゃんと手を回せていない可能性が高いです。
チームのことや他者のことまで考える余裕がなくてなにもできていなかったり、本人はマネジメントをやっているつもりでも実はやるべきことの認識が足りていない場合などです。

自分の仕事の内容や量に変化がなかったら破綻している可能性が高い

結局のところ、マネジメントをやり始めるとそれによって使う時間が必ず増えるということが重要です。
当然やる前(プレーヤーとしてバリバリやっていた時)と同じ作業量をこなすことは、なにかやり方を変えるなど工夫をしない限り不可能です。
それを機に頑張って効率化して時間を空けて、その分マネジメントをやるというのも一つの手ですが、現実的にはなかなかすぐに大きく時間を作れるレベルの効率化をするのは難しいでしょう。
(それがすぐできるのであれば既にやっているはずなので)

なのでマネジメントをやり始めたのにそれまでと持っている仕事の内容や量が変わっていなければ、スケジュールや役割分担が破綻している可能性が高いです。

まず役割を考え、持っている作業を整理する

マネジメントをやり始めた時は、まず次自分がまずどういった役割を果たすべきなのかを考えます。
同じマネジメントという言葉でも、会社やチームによって(あるいは状況によって)求められる役割は違うためです。

例えばチームのリーダーを任されたとしても、メンバーのスケジュールをきっちり管理するまで求められることもあれば、ただみんなが困った時の相談役になることを求められることもあります。
製品の売上やメンバーのコンディションなど、様々な要素に責任を持つこともあります。

そして役割や果たすべき責任が明確になったら、自分の持っている作業を整理します。
その役割によっては今までの作業の8割くらいはそのまま続けられることもあれば、半分以上マネジメントに時間を使わなければならなくなることもあります。

そしてどういった形でマネジメントをし、作業をこなしていくかを具体的に考えましょう。
もしそこで自分の想像していたマネジメントとギャップがあったり、キャリアを考えた踏まえた上で違うとなった場合は、役割を相談して考え直してみてもいいかもしれません。

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