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人が成果を出している感覚を持てるようにするには

仕事をしている上で、成果を出している感覚を持てていることはとても重要です。
その感覚があることで、自分のやっていることに自信を持って仕事に臨めますし、組織に貢献できているという安心感も持てます。


目に見える成果がないと不安を感じる

仕事をしていて全力で頑張っているつもりでも、目に見える成果がないと誰しも不安を感じます。
作業自体は楽しくて、周りの人もいい人が揃っていて雰囲気のいい職場だとしても、自分の仕事が成果につながっている実感がないと「なにもできていない」「こんなに貢献できていなくて評価は大丈夫なのだろうか」など色々と考えてしまいます。

特にその組織に新しく入ったばかりの人は、より強く感じやすいです。
過去にそこで積み上げた実績もない状態なので、「ここに来てからまだ何も成果を出せていない」と思ってしまいます。

ただこの「成果が出せていない」と感じる状態も、本当に成果が出せていないこともあれば、成果は出しているのに本人が気づいていない(それを成果だと思っていない)場合があります。

そのため自分が出している成果を感じてもらうためには

  • まず成果にたどり着けるようにする

  • 出した成果を認識しやすくする

という両軸が必要になってきます。

成果を感じやすくする

自分が出している成果を感じやすくするには、以下のような方法があります。

  • 小さくてもなにかしらのゴールにたどり着ける体験を作る(成果を定義する)

  • 最初の成果はなるべく早く出せるようにする

  • 周りが称賛する

小さくてもなにかしらのゴールにたどり着ける体験を作る(成果を定義する)

まず成果を出しているのに気づいていないという状況を避ける意味でも、成果を定義することは大事です。
そのまま短期的な目標としても使うことができます。

  • この資料を作って欲しい

  • この課題の解決案をいくつか挙げてきて欲しい

などなんでもいいです。
そして小さくてもいいので、その目標・ゴールにたどり着ける体験をできるようにすることが大事です。
それが成果になりますし、目指していたゴールにたどり着くことで本人も実感しやすいです。

最初の成果はなるべく早く出せるようにする

前述のように、組織に新しく入ったばかりの人はより不安を感じやすいです。
そのため最初の成果はなるべく早く出せるように(かつ実感できるように)した方がいいです。

最初はまず小さい単位で、短期間でたどり着けるものをゴールにするのが良いです。
多くの場合は慣れるまでまず小さく難易度の低い作業を渡すことが多いと思いますが、それをちゃんと成果として定義して、実感してもらうことが重要です。

周りが称賛する

成果を出したら、それを周りが称賛することもより実感しやすくする効果があります。
最初に成果として定義してそこにたどり着いたとしても、周りからの反応がなにもないと実感が湧きづらいこともあります。

特に小さめの作業での成果だった場合、「大したことやってないから成果出したうちに入らない」と感じてしまうこともあります。
また、周囲の人たちが「この人成果出してるな」「すごいな」と思ってても意外と本人には伝わらないものです。
なのでまず成果をみんなに知ってもらえる状況を作った上で、周囲の人たちは自分では大げさに感じるくらい称賛するくらいでちょうどいいです。

同じ成果でも周囲の環境によって大きくすることができる

ここまで書いてきたように、同じ成果でも周囲の環境によって大きく感じるようにすることができます。
また、それによって本人の心理的安全性やモチベーションが上がれば、その後のより大きな成果につながっていきます。

みんなが自分の成果だけでなく、他人の成果も知ることができて称賛し合える環境を作れると、より良い組織になっていくと思います。

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