「企業内キャリアコンサルティング入門」を読んで
日本の企業内キャリアカウンセリングの先駆者の浅川先生の本、この後に及んでまだ読んだことがなかったため読ませていただきました。
CDAの大先輩でもある浅川先生がキャリアカウンセリング室にて実際に経験したキャリア相談の事例や、それをどのように社内の施策に昇華させたのか、具体的な話が多く書かれていたのが参考になりました。
私もこれまで細く長くキャリアコンサルタント(CDA)活動は続けてきましたが、企業内のキャリコンって個人と組織の成長に資するものである立ち位置を改めて認識しました。
この本にも書かれていたように、キャリアカウンセリング室は転職を勧められる場所や弱い人が行くところではないか、というのは知らない人からしたら自然と考えることであるのは容易に想像できました。実際に、私がこれまで働いてきた・働いている職場で導入しようにもきっと同じような反応を受けることになると思います。
ただし、この本に書かれていたような、個人や企業にキャリアカウンセリングが与えることのできる可能性を体系的に理解してもらうことができれば、キャリアカウンセリング程これからの職業観や就業環境に即したソリューションはないと、この本を読んで思い直しました。
一方、企業内ではなく個人のキャリアコンサルティングについて。キャリアコンサルティングの勉強をしたから、私は自ずとその大切さは分かってはいるものの、本当に一般の人に理解してもらうには、その効果を実感してもらうことが必要なんだろうなと思いました。
私自身も、キャリコンの学びがこれまでのキャリア選択や考えに影響はあったものの、キャリコンをきちんとされた経験はそれほどないため、時間やお金をかけてやるものかということが実感できていない点が正直あります。今はいくつかキャリアコンサルティングを提供しているサービスもあるようなので、そういったものにお金を払って体験してみるのも大事なのかもしれないな。
私もキャリコンの資格を取って早7年程。良い周りのメンバーに恵まれて、想像以上に細く長く関わることができているなと思います。この先どう携わるのかと思うと、このキャリコンを主業務として何かやることには正直興味はありません。ただ、人とのコミュニケーションや、これからの就業環境の中でサバイブするにあたって必要な学びと思うので、今後も許されるのであれば細く長く携われたらと。そして、今後は実際のアウトプットや実戦ももう少し増やしていきたい、とこの本を読んで思いを巡らせたのでした。