フルーツバスケット S1 ~5話 勘違いをしていました~
「改築が終わったんだそうです。
外壁はまだですが、もう住めるようになったって
おじいさんから連絡が入って。」
そういえばそうだった。
紫呉の家にお世話になる期間は
透を引き取ったおじいさん(透の父方の祖父)の家の
改築が終わるまでという条件だった。
夕飯の支度をしながら昔母親と住んでいたアパートの景色を思い出す透。
熱を出しているのに母親のために夕食を作る透に
「いつもありがとうね。でもたまにはめげたって
わがまま言ったっていいんだよ。」と抱きしめる母。
母親の言葉を思い出しながら
「でも大丈夫!きっと新しいおじいさんの家も良いところです!
テントに比べたら大分まし」(←それはそう。)と自分を鼓舞する透。
***
作り置きしたご飯の引継ぎと新しい家の住所のメモを紫呉に渡し、
部屋の片づけをする透。
片づけをしながら昔の事を思い出す。
保育園の遊戯でフルーツバスケットをしたときの事。
男の子のいじわるで透は呼ばれるはずのない「おにぎり」になった。
いじわるに気づかなくて呼ばれるまでずっと待ってた透。
呼ばれるわけがないのにひたすら待つ透。
「そう、昔から考えが足りない私なのです。
だから、家族になれるかもしれないと勘違いをするところでした。」
***
一方、居間にて。
「止めるかと思った。」と由希と夾に言う紫呉。
「もともとそういう約束だったろ。」と由希。
「あいつがこの家にいること自体おかしいだろ。」と夾。
そして重たい空気が居間に流れる…。
***
久しぶりにおじいさんに会う透。
おじいさんとおじいさんの娘(透の父親の妹?)と
子供2人(長男、長女)と同居することに。
「よく来たね今日子さん。」と笑うおじいさんに
長女が「透だよ。じいちゃん。」と突っ込む。
このおじいさんはボケてるのか透の事を母親(今日子)の名前で呼ぶ。
「初めから、おにぎりが仲間に入れるはずなんてなかったのに…。」
心の中でそんなことを想いながらうつむく透。
***
由希は自分で作った裏庭の秘密基地(畑)に向かいながら
透の事を思い出していた。
また友達になってくださいと笑いかける透。
由希の優しさはろうそくみたいですと微笑む透。
次の畑は透の好きなイチゴを植えると聞いて喜ぶ透。
夾もまた、屋根に寝転がりながら透の事を思い出す。
十二支の猫が好きだと言ってくれた透。
右(左)ストレートを披露する透。(←やっぱかわいいって思ったのかな。)
おにぎりが握れる夾を素敵だと言う透。
***
新しい家で透は邪魔者扱いされる。
長女は透と同じ相部屋なのが気に入らない。
広い部屋になったのに何で相部屋なんだと不満を透にぶつける。
(いや、でも確かにこれは嫌だな。)
長男は次期警官らしく興信所で透の身辺調査をしていた。
実は透の母、今日子はヤンキーでぶいぶい言わせてた系の過去を持つ。
娘である透も同じように長男の経歴に傷がつくのではないかと
不安に思っているという。
ここに来る前に男性と同居していたという事実を調べた長男は
透に「同居していた男性にいかがわしい事とかされなかった?」迫ると
パチン!とおじいさんにビンタされる。(ナイス!おじい!!)
「お前らは人を愚弄することしか知らんのか。
今日子さん、すまないねぇ。悪く思わないでおくれ。
根が嫌な奴らだけなんじゃ。」とおじい。
(さてはおじい、ボケてないな?)
おじいにとっては嫌な奴でも大切な家族だから我慢できる。
でも透にとってここは不憫だから
無理してここに居なくてもいいんだよというおじい。
その言葉を聞いて我慢していたものが外れたのか
「由希と夾のいる家へ帰りたい。」と泣きながら言う透。
「そうだね。帰っておいでよ。」
目の前に由希がいる。
透が驚いていると夾が透の頭を引っ張り強引に連れていく。
由希も夾も透が居なくなってからずっと気になっていた。
喧嘩しながらも透の置いていった住所を頼りに家の様子を見に来ていた。
もちろん根が嫌な奴らの会話を一部始終を聞いていた。
透の口から「帰りたい。」という言葉を聞いてから
すぐさま動いたのは由希だった。
透の手を引きずんずん歩く夾。
「お前がいないと落ち着かない。
たまにはわがまま言ったっていいんじゃねーのか。」と
不器用だけど優しい言葉をかける夾。
その言葉を聞いてぽろぽろと涙を流す透。
おにぎりが名前を呼ばれた瞬間だった。
そして晴れてお姫様(透)奪還成功~!!
透を真ん中にして由希と夾と手を繋いで帰る3人。
5話終了。
*ここ好きポイント
おじいさんのビンタ。
あの人は多分ボケていない。
夾が透にめげてもいいんじゃねーの。と話している時に
背景にあるポスターが「家庭画報」だった。
再現度高くてこういうの見つけるの好き。
そういえばここの街のモデルって田園調布らへんらしい。
この背景の建物は実際にあって本屋さんだとか。
聖地巡礼で一致する写真のモデル地をSNSでUPしている人がいて
それを見るのに最近はまっている。